障害当事者とキャリアアップ
皆さん、こんにちは
わたころ運営のよしだです。
今年最後のわたころnoteのテーマは
「障害当事者とキャリアアップ」
についてお話します。
最近、私と同じように障害をお持ちで働かれている方とお話する機会がありました。
その中で、障害を持っているが故に悩むことは多々ある訳でして、話はつきませんでした。
障害を持っていると、
・どこまで開示するのか?
・どこまでサポートをもらえるのか?お願いできるのか?
・誰に相談すればいいよか?
などなど、あれこれ悩みます。
言葉では分かってたり、言われていること、施策として提示されていることなどがありますが、当事者になると一歩を踏み出すのに相当のエネルギーやストレスがかかると感じています。
そんな不安な気持ちが仕事をしていても、グルグル駆け巡っているわけです。
特に、社会人に成り立ての頃や転職し始めた時は、環境や業務と自分の適応に苦戦することが多かったです。
それがパフォーマンスにかなり出てくるんです。
私の場合は視覚障害からか…
・PC作業にてキーや画面のアイコン位置が分からず、探すのに時間がかかる
・文字設定が小さく入力ミスに気付かない
・どの業務までできるのか自他ともに分からない
・相手の名札が見えず呼ぶ時に躊躇する
などなど
業務を熟していくと少しずつ分かるようになりサポートなしでもできるようにはなったりします。
それでも、
そのような状況下では、周囲に迷惑を掛けず以下に問題なく業務を熟すか、
仕事(就労)を継続できるか、
ということが優先になっていたりします。
なので、
渡しの場合はキャリアアップなんて考える余裕がないんですよね(今、以前よりも考える余裕が出てきたと思う)
少しずつ実績を積むことで業務を遂行できるだけではなく、気持ちが楽に、余裕が出てきているのかとは思います。
そのためには、当事者の私だけではなく、職場環境、特に上司や同僚といった他者理解が必要であり、障害当事者への理解、当事者と職場側の分け隔てない話し合いの機会が重要じゃないかなと自身の経験も元に思っています。
このような関係性が職場内で生まれると障害当事者だからキャリアアップは考えられない、という考え方から
障害当事者でもキャリアアップを当たり前に考えられる組織、社会になっていくのかもしれません。
そういえば田島明子先生の雑誌にて分担執筆させて頂いた中でもこのようなことを書きました。
私が伝えたいことは
「当事者が自身のことを全て理解しているわけではない、一緒に考えてくれる仲間になって下さい」
ということです。
まとまりがなく、解決策をお伝えできる話ではありませんが
ひとりの障害を持つ当事者として何かをお伝え出来たなら幸いです。
それでは、また
<よしだ>
わたころ運営メンバー
先天性白内障当事者えあり、自身の経験から子どもたちがなりたい自分になれる社会に近づけるように作業療法士として日々奮闘中。