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<手帳人物スケッチ>350 高槻・伊勢寺の法要 2015

高槻・伊勢寺の法要 (2015)
マイブック 見開き2頁 ペンと色鉛筆

 この絵は、年老いた母親に依頼されて参加した高槻市・伊勢寺の法要の様子をスケッチしたものです。

 このシリーズの性質上題名は「お寺の法要風景」にしたかったのですが、絵の中に寺の名前が記載してあるので、以下簡単に紹介いたします。

 伊勢寺は、JR高槻駅の北にある上宮天満宮(日本で創建が2番目の天満宮で、京都の北野天満宮よりも先と言われています)の丁度真裏に当たる場所にあります。寺伝によれば、平安時代の三十六歌仙の一人、女流歌人の「伊勢」の旧居跡に建てられのが名前の由来です。ちなみに、すぐ近くには「伊勢」の作風を慕った歌人の「能因法師」の墓と伝えられる古墳があります。

 さて、伊勢寺の宗派ですが、禅宗の「曹洞宗」になります。おそらく、この絵を見て読者の方は驚かれたと思います。とても禅宗のイメージとは程遠いカラフルな装飾や調度品だらけの室内ですから。

 普段は、関西の多数ある山寺のように静寂につつまれ落ち着いた雰囲気のお寺ですが、法要に参加してそのカラフルさに私も驚きました。
 しかしよく考えると、もともとインド、中国と大陸を経緯している外国の宗教なので、カラフルさの方がむしろ本来の姿なのかもしれません。


高槻・伊勢寺の法要 (2015)
マイブック 見開き2頁 ペンとインク

 前回の記事は下記をご覧ください。


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