"見た目"だけ修正する指導の弊害
どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が625日目のnote投稿です。
本日はトレーニング指導・コーチングのお話。
トレーナーを志望する方や勉強中の方は、ぜひ知っておいてほしい考え方について。
こちらのツイート↑をまずご覧ください。
タムさん(@tam_lbp)という、とてもわかりやすい動画を作成されていて、運動療法や身体について博識な方のツイートから引用リツイートさせていただいたものです。
スクワットの時に、「膝が内に入らないように!」と言われたことのある方は、今やかなりの割合でいるのではないでしょうか?
ただ、そのKnee-in toe-out(俗に言う、"膝が内に入る")を、どう修正するのか、修正する際に何を気をつければいいのか、明確に示されているものはほとんどありません。
そんな中で、このタムさんのツイートはその改善点・修正のポイントをよく掴んでいて。
ただ、"見た目"として膝を戻しても、トータルの機能的に・運動の統合として不適当で。
この点を注意しなければ、パッと見ができているように見えても、それは見せかけだけ、ということがあるんです。
前置きが長くなりましたが、この運動の修正点は非常にシンプルで。
膝を内からまっすぐに(股関節の外転・外旋)するのと同時に。
【母趾球への荷重】を誘導するようなしつらえをすることが大切、というものです。
これはなぜか。
見た目だけの膝真っ直ぐへの修正だと、母趾球への荷重がありません。
つまり、地面についている足の裏の外側だけに体重が乗っている状態で。
実際に立っていただけるとわかると思うのですが、これではバランスを取りづらいです。
何より動き出しで重要なパワーポジションで、「母趾球で蹴り出せない」状態を自分に課しているということでもあるんです。
それでは本末転倒ですよね。
だからこそ、膝の向きをまっすぐに修正する際に、母趾球荷重が抜けないように、紙やセラバンドを挟んで引っ張ること。
動作中にその誘導をするだけで、自分がどういった意識でアライメントを保てばいいのか、次の動作のために自分の身体感覚をいかにコントロールするのかの学習ができるんです。
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目につくもの、動作が不適当なものをただ指摘して、「それはダメだろ!」とか「なんでこれができないんだ!」というのは指導やコーチングとしては論外で。
その次に"悪"だと思っているのが、ただパッと見綺麗に見える、あるいは教科書的に正しそうに見えることを当てはめる指導だと思っています。
私も失敗を繰り返しながら、そのような感覚や言葉がけを覚えてきている最中です。
「今の自分が絶対!」とか「この教科書に書いてあったから!」ということで凝り固まらずに。
それらの知識と、目の前の動作や対象の意識への潜り込みを経て、自身の一挙手一投足や言葉がけ、アプローチの仕方を工夫していけるといいと思っています。
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今日はここまで。625日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた明日。
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い