リングをとりまく叙事詩と抒情詩
昨晩、ユーロライブで実況アナウンサー・清野茂樹と講談師・神田伯山による実況芸セッションを鑑賞。
二人の即興による「出世の春駒」実況も伯山による「吉岡治太夫」も素晴らしかったが、なにより清野が実況アナの実存を賭けた「古舘を愛で殺す男」という一席に心打たれた。実況アナを目指す清野の歩みと、1988年に古舘が実況した猪木vs藤波戦が折り重なるように構成されていた。
かつて私も拙著『メモリースティック』でこの古舘の実況について書いたことがある。
闘う者、それを実況する者、だけではない