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ウォーキングとメンタルヘルス

ウォーキングの効果として検索すると
・高血圧の改善
・心肺機能の強化
・骨の強化
・肥満の解消
・脂質異常症・動脈硬化の改善
・肝機能の改善
・糖尿病の改善
・腰痛の改善
・リラックス効果
などがよく紹介されています。
実際にウォーキング療法士の講習でも以下の図のように説明しています。

この中でリラックス効果があり、さらに現代で多くなっているうつ病にも効果的であると紹介しています。
では、実際ウォーキングでどのような効果が得られ、うつ病予防になっているのでしょうか?
本日は脳科学からウォーキングを見ていきましょう。

うつ病などの機序

生活上、ストレスを感じると、青斑核のNA神経は興奮し,覚醒・注意・不安などの反応を中継する神経として知られてきています。
しかし、この神経の機能が適切に調整されないと,パニック障害や注意欠陥多動症などが発現すると考えられています。
つまり、ストレスのよってNAが過剰に働いてしまっていることが原因だと理解できます。

どうすればNAを調整できるのか?

今回紹介する
セロトニン欠乏脳-キレる脳・鬱の脳を鍛え直す-
では

縫線核セロトニン神経は青斑核NA神経を抑制するので,上記の病態を間接的にコントロールすることになる。

と紹介されています。
ではこのセロトニン神経を活性化する方法はどのようなことがあるのでしょうか?
同じ論文で

縫線核セロトニン神経の活動を,無麻酔の無拘束の動物(ラットあるいはネコ)で連続記録しながら,さまざまな負荷を与えた実験が報告されている。その結果,歩行,咀嚼,呼吸などのリズム性運動を行うと,セロトニン神経の持続性発射頻度のレベルが高くなることが明らかにされている

中略

ジョギング,エクササイズ・ウオーキング,呼吸法などは様式化されたリズム運動と言える。これらがすべてセロトニン神経を活性化させる。

と紹介されています。
つまり、ウォーキングをすることでリズム運動となり、セロトニンが分泌されNAを調整してくれることが理解できます。

まとめ

ウォーキングは気軽に始められる運動です。
うつ病になってしまった、ストレスを感じている人でも気軽に取り組めます。そして、その効果を感じるためにはリズムを意識することが重要です。
メンタルヘルスをテーマにウォーキング講習会を開く際には、ポイントとなりますね。
ぜひ自分の引き出しに入れておきましょう。
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療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/


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