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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2018年6月の記事一覧

研究的実践者・安斎勇樹「問いのデザイン」が照射する思考法 | 長谷川リョー

研究的実践者・安斎勇樹「問いのデザイン」が照射する思考法 | 長谷川リョー

編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回はTakramのデザインエンジニア・緒方壽人さんに“越境性×専門性”の仕事論を聞きました。今回は東大の情報学環特任助教で、株式会社ミミクリデザインの代表を務める安斎勇樹さんにお話を伺います。二足の草鞋を履いて活動する自らを“研究的実践者”と表現する安斎さん

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男と食 9 | 井上敏樹

男と食 9 | 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。小学生の敏樹先生は、大叔父を真似て川で生きた山椒魚を飲むことに成功します。さっそく学校で自慢しますが、信じてもらうためにドジョウを飲むことになり……。事態は思いもよらぬ展開を迎えます。

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と遊び』、好評発売中です! PLANE

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Reブランディングされた喫茶文化がもたらす可能性 | 丸若裕俊

Reブランディングされた喫茶文化がもたらす可能性 | 丸若裕俊

工芸品や茶のプロデュースを通して、日本の伝統的な文化や技術を現代にアップデートする取り組みをしている丸若裕俊さんの連載『ボーダレス&タイムレスーー日本的なものたちの手触りについて』。今回は、丸若さんのブランディングに対する考え方や、茶がこれからの働き方やパブリックスペースに与え得る影響についてお話を伺いました。(構成:高橋ミレイ)

消費者目線の新しいコラボレーションのかたち丸若 今年の3月でGE

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中東で日本食はどれだけ通用するのだろうか? | 鷹鳥屋明

中東で日本食はどれだけ通用するのだろうか? | 鷹鳥屋明

鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。今回はドバイで開かれている巨大飲食展示会ガルフードから、ユニークな飲食品の数々を紹介。特産のラクダのミルクを使った乳製品や、ハラール認証付きのノンアルコールビール。そして、日本ブースの和茶や和牛の、現地の人々の評判は……?

鷹鳥屋明 「中東で一番有名な日本人」
第11回 中東で日本食はどれだけ通用するのだろうか?
中東の大型食品展示イベント、ガルフ

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村上春樹『女のいない男たち』から読み解く、現代日本文学が抱える困難(森田真功×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

村上春樹『女のいない男たち』から読み解く、現代日本文学が抱える困難(森田真功×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

今回のPLANETSアーカイブスは、森田真功さんと宇野常寛による村上春樹『女のいない男たち』を巡る対談の再配信です。『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の翌年に刊行された本作で明らかになった、村上春樹作品に象徴される「現代日本文学」が構造的に孕んでいる矛盾と困難とは――?(構成/橋本倫史)(初出:「サイゾー」2014年8月号)※本記事は2014年8月21日に配信した記事の再配信です。

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第四回 吉本隆明と母性の情報社会(4)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第四回 吉本隆明と母性の情報社会(4)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。共同幻想と個人幻想の戦前的な短絡を乗り越えるため、対幻想の概念に立脚しながら戦後日本社会を肯定した吉本隆明。しかし、押し寄せるグローバリズムと情報化の波は、吉本の想像を超えた形で、ポピュリズムの暴走へと繋がっていきます。(初出:『小説トリッパー』 2018 春号 2018年 3/25 号 )

 八〇年代の吉本

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90年代は遠きにありて思ふものーーネオ・ヴィジュアル系の奮闘と哀愁(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第15回)

90年代は遠きにありて思ふものーーネオ・ヴィジュアル系の奮闘と哀愁(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第15回)

80年代以降の日本の音楽を「V系」という切り口から問い直す、市川哲史さんと藤谷千明さんの対談連載『すべての道はV系に通ず』。2000年代中期に勃興したネオ・ヴィジュアル系は、先達の様式美を取り入れた大衆性で人気を集めますが、その一方で、かつてのV系にあった〈業〉は抜け落ちていました。V系カルチャーの2000年代以降の変質について語ります。(構成:藤谷千明)

ヴィジュアル系を「自ら名乗る」世代藤谷

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本日21:00〜第11期募集開始!「PLANETS CLUB」宇野常寛と「価値」をつくるコミュニティ

本日21:00〜第11期募集開始!「PLANETS CLUB」宇野常寛と「価値」をつくるコミュニティ

3月20日に始動した宇野常寛とPLANETSのオンラインサロン「PLANETS CLUB」は、現在第10期までの募集の受付が終了いたしました。本日6月20日(水)21:00より、第11期のメンバーの募集を開始します!
PLANETS CLUBに参加したい方は、このチャンスをお見逃しなく

PLANETS CLUBでできること・限定Facebookグループへ参加できます
・月1回の宇野常寛による生講

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宇野常寛 ドラマが"話題になる"とはどういうことか――『あまちゃん』と『ごちそうさん』の比較から見えること(PLANETSアーカイブス)

宇野常寛 ドラマが"話題になる"とはどういうことか――『あまちゃん』と『ごちそうさん』の比較から見えること(PLANETSアーカイブス)

今回のPLANETSアーカイブスは、宇野常寛による『あまちゃん』と『ごちそうさん』の考察の再配信です。2013年上半期に放映された『あまちゃん』よりも高視聴率を誇っていたにもかかわらず、下半期の『ごちそうさん』は”話題にならない”という印象を持たれていました。二作の比較から、私たちの「テレビとの付き合い方」について考えます。
(初出:「PRESIDENT」2014年1.13号)
※本記事は201

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ゲームは依存の仕組みなのだろうか?(学習説の他説との整合性⑤) | 井上明人

ゲームは依存の仕組みなのだろうか?(学習説の他説との整合性⑤) | 井上明人

ゲーム研究者の井上明人さんが、〈遊び〉の原理の追求から〈ゲーム〉という概念の本質を問う「中心をもたない、現象としてのゲームについて」。ゲームとは切り離すことのできない問題として語られることの多い「依存」。今回は精神医学的な観点からだけではなく、学習プロセスとの関係性から依存メカニズムの検討を行います。

井上明人『中心をもたない、現象としてのゲームについて』
第25回 ゲームは依存の仕組みなのだろ

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堤幸彦 悪ふざけと革命願望(1) | 成馬零一

堤幸彦 悪ふざけと革命願望(1) | 成馬零一

ドラマ評論家の成馬零一さんが、『テレビドラマクロニクル(1995→2010)』。第2回では、『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』『TRICK』などで知られる映像作家・堤幸彦を取り上げます。1995年に「土9」枠でヒットした『金田一少年の事件簿』は、以降のキャラクタードラマの先駆けとなる、画期的な作品でした。

テレビドラマクロニクル(1995→2010)
第2回 堤幸彦 悪ふざけと革命願望(1

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農村でも「働き方改革」 | 橘宏樹

農村でも「働き方改革」 | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。昨今話題の「働き方改革」のような変化が、じつは農村でも起こりつつあります。農業の継続を促そうとする法改正について、橘さんが目的別に分類/解説します。

橘宏樹『GQーーGovernment Curation』
第3回 農村でも「働き方改革」

▲植物工場が身近になる日も近い!?

 こん

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『サイレントマジョリティー』ーーポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観と、秋元康詞の巧みさ(藤川大祐×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

『サイレントマジョリティー』ーーポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観と、秋元康詞の巧みさ(藤川大祐×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

今回のPLANETSアーカイブスは、欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』をめぐる藤川大祐さんと宇野常寛の対談の再配信です。YoutubeでMVの再生回数1000万回を超えた同曲と欅坂46のとった戦略について考察しました。(初出:「サイゾー」2016年6月号(サイゾー)/構成:増田 優)
※本記事は2016年6月22日に配信した記事の再配信です。

▼作品紹介
『サイレントマジョ

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第四回 吉本隆明と母性の情報社会(3)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第四回 吉本隆明と母性の情報社会(3)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。前回に引き続き、吉本隆明『共同幻想論』の思想とそこに加えられた批判から、現在の情報化社会の陥ってしまった状況を整理します。 (初出:『小説トリッパー』 2018 春号 2018年 3/25 号 )

3 吉本隆明と戦後消費社会の「隘路」 吉本自身が『共同幻想論』における(国民国家的な)共同幻想からの「自立」とい

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