自分は迷子か、死んだのか
昔はすごく、多趣味だった気がする。
ひとり遊びが昔から好きで
本を読むのがすごく好きで
少女漫画も集めてて
YouTubeが大好きで毎日見て
美容やオシャレにお金をかけて
ゲームに朝まで没頭して
ペンと紙があったら絵を描いて
恥ずかしいポエムを書いては直ぐに消したり
毎週のように、毎日のようにカラオケに通って
好きな歌をプレイリストに片っ端から詰め込んだ。
そんな自分は
何処に行ってしまったんだろ。
好きなもの、極めようとすればするほど
自分はこれ以上極められないし
もっと極めてる人がほかに居るなら
「好きだ」という事すら恥ずかしくなって
手をつけなくなった。
例えるならばオタクの世界。
「私、このアニメが好きなんです」
って言うと、
いつから好きか、
グッズをどれだけ集めているか、
細かい設定まで全て把握しているか等
自分よりも目に見えて愛が大きい人を見かけてしまうと
好きだということをやめてしまう。
絵がかくのがすきだったはずなのに
自分より上手い人を見ると
描くのが嫌になったり
歌がとっても好きだったのに
自分の録音を聞いて吐き気がして
カラオケにも行かなくなったり。
好きなことに没頭できていた時は
仕事も家事もしなくてよくて
睡眠時間もそんなに要らなかったし
学校には至る所に隙間の時間があったから
いくらでも趣味に費やせた。
今は好きなことを好きじゃなくなって
没頭出来なくなったことを
仕事が忙しい、寝ても寝ても眠い
他にやる事とか考えなければいけないことが
あるから、趣味に充てる時間が無い。
なんて言い訳をつけて、
自分の好きな物から目を背けているようにも思う。
だけどそれに、すくわれている気もする。
自分の下手さに気付かなくて済むから。
本当は好きなんだろ
自分を好きなだけ表現したいんだろ
好きを好きなだけ表現したいんだろ
って頭では思う。
だけど、逃げてしまう。
表現は怖い。
若い自分はまだ自分の中のどこかで
迷子になっているのだろうか
見つけられたらまた、真っ直ぐな自分に
戻れるだろうか。
それとも、若い自分は
自分が殺してしまったんだろうか。
もう、生き返ることは無いのだろうか。
あんなふうに素直になれる事はもうないのだろうか。
それすらも分からず、
今の自分は何者でもなく、
手ブラで彷徨っている。
何かに掴まったり
何かに寄りかかって生きていきたい。
これが好きだから、これのために
自分の全てを賭けたい。
って、思えるような
生きる理由が欲しいとも言える。
何も持っていない空っぽの手には
不安だけが乗っかっていて
重くて重くて、
空っぽなのに重くて。
何者かになりたい。
「私は○○が好きな者です!」っていう
肩書き…自己紹介…?が欲しい。
私何も持ってない。
何かを持つための、カバンも、
手すらもう持ってないかもしれない。
持っているか持っていないかすら
今は分からない。
だから
好きなものがある人、得意なものがある人
更に言うとそれで注目されている人は
とても輝いていて羨ましくて
キラキラしてて正直見たくもない。
羨ましいと思うのが疲れるから。
私も忙しくなければあれくらい…とか
かっこ悪い事思いたくないのに
そっちに逃げてしまう自分も嫌だし
八方塞がりだなぁと思う。
日曜、23:51。
変わりたい。脱ぎ捨てたい。
何者でもない自分が
たまらなく恥ずかしいし
不安で仕方がない。
これからの人生、今が一番若いから
明日ももがく。
今日は頭が痛いから、おやすみ。