決算資料が読めるようになりたい!〜営業利益は顔の小ささを見る〜
決算資料を噛み砕いていきたいねシリーズ(仮)。
損益計算書って株投資する上では避けて通れない超重要!財務諸表なんですが、たぶん簿記とか会計に携わったことのない人にとっては、最初はチンプンカンプンですよね。
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そこで!人のカラダに例えてみよう作戦です!
きっとこの記事は誰かの役に立つはず・・・。
それでは見ていきましょう。
体に例えると・・・
家計もそうですが↓
とにかく、いかに身長を伸ばして(収入を増やして)小顔にするか(無駄を削るか)、です。家も企業も。
詳しく説明します。
売上高・・・身長(高い方が良い)
売上原価・販管費・・・顔(小さい方が良い)
営業外利益・・・首(長い方が良い)
営業外費用・・・胴体(短い方が良い)
特別損益・税金・・・へそ下股上(短い方が良い)
営業利益・・・首下(長い方が良い)
経常利益・・・へそ下(長い方が良い)
純利益・・・股下(長い方が良い)
売上原価・販管費とは
売上原価とは製品そのものの原価、仕入れとか材料費とか。ざっくりと、利益にはならない部分のことを言います。
販管費とは、販売および一般管理費。
営業していくにあたって、どうしても必要になる給料や福利厚生費、家賃、水道光熱費、広告費、通信費、消耗品費、等々。
固定費って感じです。
小さい方がいいですよね。顔も小さい方がいいです。
総売上高−(売上原価+販管費)=営業利益
本業の営業活動で得た利益を営業利益といいます。
営業利益率=何頭身??
営業利益率・・・本業で得た利益の割合。いかに効率よく稼いでるか、という指標です。売上に対してコストがいかに小さいか、つまりは顔がいかに小さいか。何頭身かを見ます。ざっくりですが。
例えばこちらの会社。
なんと80%超えの営業利益率。これ、実は、ものすごいです。
5頭身なんですが、いや、財務の世界ではものすごいですよ。
ファストリは10%、トヨタは8%の世界です。
半分、っていうかほとんど顔。
製造業はとりあえず「顔がでかい」。
これは仕方ない。
原価がどうしてもかかったり、工場とか人手とか、まーー大規模だから仕方ない。
顔人間です。
この全国保証は、純利益を56%も残してる。
え、半分足?
まじで財務諸表の向井理(私この表現好きだな)。
SONYを分野別に見てみた
日本のコングロマリット(複数の事業体)といえるSONY。
このセグメント別売上高と営業利益の比較をしてみました。
音楽とEP&S(エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション)(ってなんなんだろう)を見てください。
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
よりも音楽の方が、売上は少ないのに営業利益は多いんです。
たぶん効率がいい稼ぎ方ができる事業なんでしょうね。音楽って半ばソフトなものだから。
半導体や金融よりも音楽の方が営業利益は上なんです、SONYは。
やりますな、ソニーミュージック。
こういう風に、営業利益に着目すれば、この会社はどの分野が稼ぎ頭なのかな?というのが少しずつ見えてくると思います。
売上だけじゃなく、コストも意識してみようね。
以上、営業利益を中心に損益計算書に触れてみました!