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ロジカルに伝えるプレゼンテーション技術 #39 ホールパート法
企業などの様に何らかの目的を果たすことか使命の組織にとって、意思の疎通は非常に重要となります。
ところが、実際には、考えの収拾が着かずに何を伝えたいのか言っていることが支離滅裂な人、更には、そもそもの伝えたいことを見出すことができない人も少なくありません。
自分の主張を他者に受け入れてもらうには、まず、自分の中でロジックを整理する必要があります。
その上で、それが、他者にとって有益なものであることを納得してもらわなければなりません。
ロジックとは、論証の筋道、あるいは、議論の筋道・筋立てとされています。
そして、ロジカルシンキングあるいは、論理的思考とは、主張に対して道筋が正しく通っている考え方となろうかと思います。
ロジカルシンキングのためには、様々な思考法が存在しています。
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例えば、人が相手の主張を受け入れるか否かは、「本当にそうなの?」あるいは、「それだけなの?」の2つの観点で判断されます。
その主張が「本当にそうなの?」と論拠を求めることを縦の論理あるいは垂直思考と言います。
また、漏れなく、ダブリなく(MECE)を求めるための「それだけなの?」は、横の論理あるいは水平思考と言われます。
これによって、曖昧であったり、理解し難い考えをシンプルにし、組織内で共有させ易くする(構造化)することが可能です。
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その他にも、ロジックツリー、ピラミッドスタラクチャー、プレインストーミング、5W1Hなど様々な思考法があります。
ロジック構築とは、一部のロジカルシンキングによる思考法を取り立てるものではなく、様々な角度から検証して、それらを論理を組み上げ、伝えることです。
どの思考法が正しいかではなく、状況によって、どれを選択するかが重要です。
また、切り口を変えて、複数の手法やフレームワークを活用することで、よりロジックを構築させ易くなろうかと思います。
そもそもロジックが成立していようとも、それが相手に伝わらなけば、全く意味がありません。
そこで重要になってくるのが、ロジックの言語化です。
今回は、あまりメジャーな思考法ではありませんが、プレゼンテーションに活かし易いフレームワークでもあるホールパート法をご紹介します。
まず結論であるホール(Whole)を伝えてから、その詳細であるパート(Part)を説明し、最後に結論であるホールで締め括ります。
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具体的には、ホールとなる目標G(主張)および筋道の通った論拠を宣言します。
次に、ホールを3つに分解あるいは分類したパートである詳細であるKGIおよびKPIを説明します。
3つには大意はなく、敢えて定量化するために受け取る側も全体像を把握し易くなると捉えております。
また、3つより多ければ、ホールが大きすぎるのかもしれませんし、反対に1つしか導きだせないのであれば、小さすぎる可能性もあると判断する指針と捉えてはどうかと思います。
そして、最後にホールの締め括りとして、効果(仮説可)を宣言して締めます。
このフレークワークの中に如何に、文字数を制限した言語を当てはめるかが重要となります。
忠実に実践しようとすれば、嫌でも主張と論拠を意識せざるを得なくなり、結果的にロジカルになります。
また、手順がパターン化されているために、シンプルでコンパクトな情報となるために受け手にとっても理解し易くなります。
是非、組織のロジック構築あるいは、個々のロジカルシンキングとロジカルに伝える技術を磨くための一つの思考法として取り組んでみてはどうかと思います。