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創作小説・随筆・詩

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自作の小説や随筆、詩を紹介します。拙いですがすべての作品の著作権はかたりすと@脇七郎に属します。
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記事一覧

私はプラトニックラブを愛する

 私はプラトニックラブを愛する永遠の純情派である(笑)。  恋愛下手とは言っても、六〇年…

青ブラ文学部 お題「今までで一番痛かった」とき~♪

今までで一番痛かったとき~  別れた彼女から「う・ら・み・ま・す」の手紙をもらったとき~ …

短編小説「月の血脈」(その5 完結)

「妹さんはすべてを知ってしまったのですね」私は念を押すように呻いた。 「遺言状はないと私…

短編小説「月の血脈」(その4)

「『大事な事がある。言わなければならない事がある。この家が呪われていることを。この家系の…

「高慢と偏見」~言葉通りの馬鹿がいた

 昔話など誰も聞きたくないだろうが、今日は記事らしい記事も書いていないので書く。  「パ…

ショートショート「海岸線」~ #あの時はそんな気分でした 

「年上のひとは上手なんだって」  助手席の彼女が言った。一瞬にして僕の気持ちは醒めた。  …

「ひらめき膝」#毎週ショートショートnote

 真空飛び膝蹴りが閃光のごとく顎に炸裂した。クリス・ドールマンがリングに崩れ落ちる。沢村忠が雄叫びを上げた瞬間、後頭部にピーター・アーツの鮮やかなハイキックが決まる。白目をむいて倒れる沢村。同時にアーツの顔面をロベルト・デュランの石の拳が襲う。一撃ノックアウト。間近ではハーンズとハグラーが血まみれの死闘を演じている。見とれて油断したアーツをアントニオ猪木が卍固めで仕留めて「ダー!」と声を上げる。その猪木にヴォルク・ハンが背後から飛びついてクロスヒールホールドで足首を粉砕する。

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イラスト習作

「モンスター」~散文詩のようなもの

人の心は簡単に闇に墜ちる。 人を殺すなどという恐ろしいことを自分が思いつくことは絶対にな…

「最後の一人」~#青ブラ文学部お題「魔法の言葉」

 わたしは魔法の言葉を知っている。  正確に言えば、幼い頃、とても悲しい日の晩に街の川縁…

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イラスト習作~魔法を使う関西のオバハン!

Dicipline~ 格好いい単語だけど... #語学ネタ

 いつもお世話になっている山根あきらさんのネタ切れお助け企画「三日坊主のライティング・ラ…

穏やかな時間 #シロクマ文芸部お題作品

※本作にはグロテスクな表現が含まれます。 懐かしい…  瑠璃子は、夫の髪を手ぐしで慈しみ…

触媒雑記帳~かたりすとの日常(その9)

 一二  僕は感覚で生きている。さらにいえば、感覚だけで生きている。noteの記事を書く時も感覚で書いている。論理で書いてはいない。小説を書くときも詩を書くときも曲を作るときも同じだ。芥川龍之介は文芸には論理的な思考が必要で、そのために数学を学べと言ったが、僕は数学や物理は苦手だった。とにかく論理的な思考は苦手だ。哲学書もたまに読むには読むが右の耳から左の耳へ抜けていく。頭に残らない。あらゆる小説も感覚で読んでいる。論理はさておき感じるままに読んでいる。果たしてそれを読むとい