憩いの街にて

家のガラス窓には施錠がしてある
それは頑なに
それはひっそりと

カーテンで仕切った外側に
なにがあるかは
日差しに頭を突っ込まないとわからない

私の大きな勘違い
外側が美しくないから
汚染の街の捨て恥だから
そう感じて長らくが経つ

それは頑なに
それはひっそりと

美しさに外も内もあるわけが無く
私の眼がどう捉えるかが美の定石

この世の全てが私が触れた狭い世ならば
そこはしっかりと美しい

心も街も
もっちもっちと
弾力がある豊かな街の一区画

空を捨ててこの地で生きる
確かな者たちの憩いの場所だ

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