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渡辺 杜太朗
2024年11月27日 21:16
月が泳ぐ漆黒の海のなか溺れない様に少し欠けながら追いかけた夢中で星屑が頬に当たるうまく泳げない私月に離される彷徨った冷たい夜息継ぎは白い息高鳴る胸の鼓動がアスファルトを遠ざける白い浮雲が海月の様に刺す痛みなら柔らかな言葉だけで包んでそっと朝を待っているあなたの家の上空を泳いで通り過ぎていく夢の中で逢いましょう眩む程
2024年11月24日 22:22
私は地べたを這いつくばって自由の海に辿り着くまでぴちゃぴちゃ跳ねる魚でしかない泥に塗れた鱗が剥げて汚い聲を吐きながら生命の起源を感じる他ない死神のマントの様な暗がりが襲いかかっても先にある小さな灯台の灯を胸に真っ直ぐに跳ねるしか道はない邪念は工夫の産物で今の私には遠い価値ただひたすらにただひたすらに抗うのは墓石の刻印広大な海の音がざざざと尋ねてくるまでは
2024年11月21日 21:23
感じるほどに熱い微熱包まれたならあなたの香り水平線の向こう側眩しい夕凪が湖のほとりに佇む新たな心の悲哀くだらない秘密の片隅に薄れない微笑みがしがらみの中に落ちてくまだ見ぬ子の微笑伝えたい言葉の色が崩れ落ちない様に瞬きの中に閉じ籠める嘘のない涙の丘狼狽えないでいて本にはならない人生の心を聴いてほしい暗闇の様な暖かさ薄れな
2024年11月15日 17:36
ダイヤモンドの様な聲どんよりした世界に生きるあなたの聲が暗がりを乱反射した光の屈折私からの贈り物あなたの首元にダイヤモンドそれはあなたを強くするそれはあなたと共に生きると願った私の想いの塊強く握った手と手が今熱く火照って繋ぎ止める新しい輝きはどんよりとした世界を遮るあなたと私の光り方きっと見つける慕情の横顔