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サンデープログラマー。主にjavaやpythonで個人的に便利なツールを作成中。 気づいたことを呟きつつ、ある程度のまとまりで技術記事をアップすることを目標にしています。最近では「感覚からデータへ」をキーワードに、統計、データ分析を勉強中。

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最近の記事

イレギュラー運航はポアソン分布に従うのか?(検証編)

はじめに以前、「イレギュラー運航はポアソン分布に従うのか?」という記事を書きました。 この記事の中では理論値と実測値との比較を検定で検証するまでは行っていませんでしたが、統計学の勉強を進めた今、その検定を行える知識がたまってきたので、今回検証を行ってみることにします。 前回のおさらい前回の記事では、2000年2月から2024年3月までのイレギュラー運航の発生件数を国土交通省のホームページから取得して、日毎の発生件数をまとめていました。その結果は以下のとおりでした。 $$

    • 同一機材が1日に2度の引き返し。イレギュラー運航はどのように公表される?

      過去記事でも紹介した通り、2024年5月24日、1日に同じ機体が2度、同じ理由によってイレギュラー運航となった。 イレギュラー運航のうち、機材トラブルに起因するものは国土交通省のホームページに公開されることから、このイレギュラー運航がどのように掲載されるのかを注目してきた。 今日確認したところ、2024年5月のイレギュラー運航が掲載されていたので確認してみたところ… 詳しくはリンク先のページをご覧いただきたいのですが、結果としては、2件のイレギュラー運航について全く同じ

      • イレギュラー運航、同一機材が1日に2度の引き返し

        前回の記事で、イレギュラー運航の日毎の発生件数はポアソン分布に従うのかを検証しました。 その記事の中ではさらっと述べましたが、国土交通省が公開しているイレギュラー運航のデータ内に、重複と思われるデータが6件掲載されていました。 これら6件は、「発生日」、「運航者」、「航空機型式」、「便名」、「出発地」、「目的地」、「着陸地」、「概要」全てが同じだったことから、集計ミスと判断しそれぞれ1件としてカウントすることにしていました。 1日2度、引き返すこともある 24日、関空

        • イレギュラー運航はポアソン分布に従うのか?

          ハインリッヒの法則 「ハインリッヒの法則」をご存知でしょうか?「ハインリッヒの法則」は次のような法則です。 アメリカの損害保険会社で技術・調査に携わっていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが、ある工場で発生した数千件の労働災害を統計学的に調査した結果、この法則を導き出したそうです。 ハインリッヒの法則は航空の世界でもよく登場し、1件の重大事故の背景には、29件の軽微な事故が、さらにその背景には300件の「ヒヤリハット」が存在すると言われています。 「航空」の世界

        • イレギュラー運航はポアソン分布に従うのか?(検証編)

        • 同一機材が1日に2度の引き返し。イレギュラー運航はどのように公表される?

        • イレギュラー運航、同一機材が1日に2度の引き返し

        • イレギュラー運航はポアソン分布に従うのか?

          JALの定時運航率と運航数の関係性

          以前書いた記事で、JALがホームページで公開している過去の運航情報のデータをもとに、運航便数と定時到着率をグラフで示しました。 この記事で示したグラフは、JALが公開している国内線の月々の運航便数と定時到着率を重ね合わせたものでした。 前回の記事でも書いた通り、コロナ禍における運航便数の減少と定時性の高さについてや、最近の定時性の悪化が見て取れるものとなりましたが、後日グラフを眺めていて、毎月2月の運航便数が他の月と比べて少なくなっている事に気がつきました。 2月は、他の

          JALの定時運航率と運航数の関係性

          JALの定時運航

          JALのホームページには2017年から毎月の運航数や定時出発率、定時到着率など、運航情報が公開されている。 https://www.jal.com/ja/safety/quality/information/202401/ ホームページでは各月の運航状況が確認できるのみで、前年や前月との比較が行えないので、この情報の中から国内線の定時運航率に関するデータをプロットしてみた。 公開されているのは2017年1月からだが、2017年1月から3月の情報には定時到着率が記載されて

          JALの定時運航

          ANA 2024年2月26日、27日の遅れの原因

          この記事で見た通り、2024年2月25日〜3月2日までの一週間、2月26日と27日の遅れが顕著に大きいことが分かりました。 今日は2月26日、27日の遅れは何が原因だったのかの分析を試みます。 まずは、運航案内のページに記載されている遅延の理由の詳細を確認してみます。それぞれの日の理由に使用された単語を使用してWordCloudを作成しました。 2月26日 「使用」、「到着」、「機」は「使用する機の到着が遅れた」で多く使用されています。そのほかの単語では、「除雪」、「航空

          ANA 2024年2月26日、27日の遅れの原因

          ANAの定時運航(曜日の周期性はあるのか)

          前回の記事はこちら 前回、2月25日から3月2日までの一週間について、ANA運航便の定時性確認してみたところ、2月26日(月)と27日(火)が他の曜日に突出して遅延が発生していました。今回は、曜日での周期性があるのか否かを検証してみたいと思います。 前回と同じ路線について、3月3日から3月9日までの一週間のデータを収集し、整理した結果がこちら。 $$ \begin{array}{r|l|l|l|l|l|l|l|l|} \hline \text{} &  \text{mea

          ANAの定時運航(曜日の周期性はあるのか)

          ANAの定時運航

          先日、羽田空港から新千歳空港まで飛行機に乗る機会がありました。 本当はもっと早い時間帯の飛行機が良かったのですが、空席があったのは18:00発、19:35着のANA075便でした。 子連れの移動だったため、空港には早めに到着し、保安検査も17:00過ぎには通過しましたが、その後、使用する機材の到着が遅れたため、30分ほど遅れての出発となりました。子供を連れて30分時間を潰すというのはなかなか大変で、最後の最後でくたびれてしまいました。 これ以来、乗るわけでもないのについつ

          ANAの定時運航

          「感覚からデータへ」の第一歩

          数年前に遅ればせながらFactfulnessを読んだ。その頃から日々の暮らしの中の「感覚」にいい意味での疑いを持つことが多くなった。 疑いを持ちながらも、あまり行動には繋がらず、ただ単にひねくれただけのような日々を送っていたが、最近、データ分析や統計について真摯に勉強しようと思うようになり、その勉強の過程を記録していこうと考えた。 まずは、最近読んだ本を記録しておこう。 データ視覚化のデザイン 永田ゆかり SB Creative 分析者のためのデータ解釈学入門 データ

          「感覚からデータへ」の第一歩