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ANAの定時運航

先日、羽田空港から新千歳空港まで飛行機に乗る機会がありました。
本当はもっと早い時間帯の飛行機が良かったのですが、空席があったのは18:00発、19:35着のANA075便でした。

子連れの移動だったため、空港には早めに到着し、保安検査も17:00過ぎには通過しましたが、その後、使用する機材の到着が遅れたため、30分ほど遅れての出発となりました。子供を連れて30分時間を潰すというのはなかなか大変で、最後の最後でくたびれてしまいました。

これ以来、乗るわけでもないのについついANAの運航状況のページに行っては今日のANA075便の遅れをチェックするようになってしまいました。すると、結構な頻度で30分程度遅れている気がしてきました。

この「気がしてきた」を目で見える形にするのが目下の目標。ということで、ANAの遅れの見える化してみます。

ANAの運航状況はANAのホームページから出発空港と到着空港を指定することで取得することができます。今回は、このホームページをスクレイピングし、羽田空港と新千歳空港や羽田空港を発着する幹線便を中心に運航状況を取得しました。

欠航便については集計対象から除外したので、結果として集計対象は1日平均253.6便でした。

日毎の遅れ

$$
\begin{array}{|r|l|l|l|l|l|l|l|}
\text{date} & \text{mean} & \text{std} & \text{min} & \text{0.25} & \text{0.5} & \text{0.75} & \text{max} \\
\text{Sun Feb 25 2024 (n=268)} & \text{8.432836} & \text{13.66175} & \text{-10} & \text{0} & \text{5} & \text{12} & \text{96} \\
\text{Mon Feb 26 2024 (n=246)} & \text{38.601626} & \text{45.438227} & \text{-10} & \text{6} & \text{18.5} & \text{58.75} & \text{187} \\
\text{Tue Feb 27 2024 (n=250)} & \text{31.4} & \text{47.752962} & \text{-8} & \text{1} & \text{12} & \text{43.75} & \text{358} \\
\text{Wed Feb 28 2024 (n=267)} & \text{2.172285} & \text{8.031909} & \text{-9} & \text{-3} & \text{0} & \text{5} & \text{45} \\
\text{Thu Feb 29 2024 (n=245)} & \text{2.081633} & \text{8.671691} & \text{-13} & \text{-3} & \text{0} & \text{4} & \text{42} \\
\text{Fri Mar 01 2024 (n=249)} & \text{12.148594} & \text{28.9919} & \text{-9} & \text{-1} & \text{4} & \text{11} & \text{204} \\
\text{Sat Mar 02 2024 (n=250)} & \text{6.692} & \text{15.970767} & \text{-11} & \text{-1} & \text{2} & \text{9} & \text{140} \\
\end{array}
$$

単位は分です。

2月26日と27日が他の日と比べて遅れが大きかったことが分かりました。曜日による変動なのか、その日に特有の事象があったのかは後日解析してみます。

座席数と遅れ

続いて、機体の大きさごとの遅れを比較してみます。

$$
\begin{array}{|l|l|l|l|l|l|l|l|} \hline
\text{} & \text{mean} & \text{std} & \text{min} & \text{0.25} & \text{0.5} & \text{0.75} & \text{max} \\
\text{(0, 100]     (n=349)} & \text{9.355301} & \text{21.521036} & \text{-13} & \text{-4} & \text{1} & \text{11} & \text{105} \\
\text{(100, 200] (n=774)} & \text{12.155039} & \text{28.740427} & \text{-11} & \text{-1} & \text{3} & \text{12} & \text{358} \\
\text{(200, 300] (n=260)} & \text{23.803846} & \text{47.252832} & \text{-9} & \text{0} & \text{6} & \text{17.5} & \text{235} \\
\text{(300, 400] (n=275)} & \text{14.996364} & \text{25.376076} & \text{-8} & \text{2} & \text{7} & \text{16} & \text{155} \\
\text{(400, 500] (n=47)} & \text{9.617021} & \text{21.773092} & \text{-5} & \text{0} & \text{4} & \text{9.5} & \text{129} \\
\end{array}
$$

上の表は各運航便について、座席数を使って区分した遅れの結果です。
0-100にはDH8DやCRJ700(IBEX運航)、
100-200にはB737系やA320系、
200-300にはB767系と一部のB787系、
300-400にはB787系と一部の777系、
400-にはB777系が入ります。

座席数が多くなるにつれて、遅れが大きくなるものと予想していましたが、この結果からはその傾向は見られませんでした。


今後の試み

  • 次の1週間と比較することで、曜日ごとの傾向が見られるかの確認

  • 座席数ごとの遅れについても次の1週間と比較して傾向が同じか確認

  • JALとの遅れの比較

  • 路線ごとの遅れについての概要把握

  • 遅れの要因について解析

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