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アッシジお散歩ツアー(4) サンタ・キアーラ聖堂へ
先日の記事に書きました、映像にはないサン・フランチェスコ・ピッコリーノから、サンタ・キアーラ聖堂に向かいたいと思います。
Walking Tourの映像をもとに進みますね。
いったんコムーネ広場の噴水のところに戻って、賑やかなマッツィーニ通りをふたたび進みます。(40:20頃)
通りの映像を見ると、やっぱりついお店を見たくなります。
賑やかな通りを進んでアーチをくぐると広場があります。サンタ・キアーラ聖堂前のサンタ・キアーラ広場に出ました。
見出しの写真は、はじめてアッシジに泊まった時、プチホテルのテラスから撮影したサンタ・キアーラ。薔薇窓が見えます。
聖堂と広場が写っている写真が手元にほとんどないのですが、、、
この広場からの眺めはこんな感じで、美しいです。
ピンクと白の石の縞々が女性らしい聖堂。
ここに聖女キアーラの遺体が安置されています。
最後にアッシジに行った2001年は修復中で中に入ることができませんでした。なので、入ったのはもっと前のことで、現在の状況はわかりませんが、遺体は離れたところから見ることができました。
今回はじめてweb検索してみたら、サンタ・キアーラ聖堂公式のイタリア語サイトが出てきました。サイトの中のフォトギャラリーのページに聖堂の外観や中の壁画の写真、またCriptaというページに、キアーラの遺体、キアーラとフランチェスコが着ていた修道服などの展示写真があります。修道服が展示されている一番左の服の下に箱が見えます。この中には、まだ金色の残るキアーラの金髪が収められています。
遺体と言っても、顔と足先など外に出ている部分は白い仮面や足形のものに覆われています。彼女の遺体は奇跡的に腐敗せず、ミイラ化していますが残っているそうで、以前はミイラの状態の顔と足が出ているポストカードがあったようです(それをアップしている日本のサイトもありました)。イタリア語サイトの妙な日本語訳によれば、経年により骨の劣化が進んでいるようで、修復をされたようです。
写真をみると、展示ケースなどがずいぶんきれいになったようです。
クラリッセ(聖クララ会)は修道院の外に出てはいけなくて、修道女たちは顔を見せることもないので、聖遺物を見ているときに、ベールで顔を隠したシスターが、柵の向こうからサンダミアーノの十字架のカードを渡してくれ、去って行くときにスっとベールをあげる仕草をしたのが印象的でした(顔は見えませんでしたが)。
サンダミアーノの十字架とは、崩れかけたサンダミアーノ教会で、この十字架が「フランチェスコよ、私の家を立て直しなさい。崩れかかっているから」とフランチェスコに話しかけたという伝説があります。
フランチェスコはすぐにサンダミアーノの修復を自分の手で始めましたが、家というのは建物のことではなく、キリスト教会全体のことでした。
その十字架が、いまはサンタ・キアーラ聖堂にあります。
アッシジで同じ家に住んでいた女性が、この聖堂のミサに出た時、姿を見せないシスターの声だけがマイクを通して流れてくるので、ちょっと怖かった、という印象を語っていました。
聖クララ会は、日本には5箇所あるということです。
この後、アッシジのドゥオーモ(司教座聖堂)であるサン・ルフィーノに向かいますが、その前にキアーラという女性のことをすこし書いてみようと思います。
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