さともも

香りが好きなAEAJ認定アロマテラピーインストラクター&ワインエキスパート。旅や占星術…

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香りが好きなAEAJ認定アロマテラピーインストラクター&ワインエキスパート。旅や占星術や映画や興味が色々散らかっているライターです。

最近の記事

映画の中のワインを考察します⑩「ギャルソン!」

ブラッスリーで働くギャルソン(ウェイター)が主役のフランス映画(1983年公開)。監督はクロード・ソーテ。案の定、ワインが続々出てきました。 主役のアレックスを演じるのはイヴ・モンタン。故人ですが国民的スターでしたね。撮影当時は60代前半かな。60代の西洋男性ってこんな感じ?日本だと豊川悦司とか中井貴一の世代だけど、イヴの方が老け…いやいや、存在の重みがあるというか。そんなイヴが演じるアレックス、ブラッスリーの給仕長をやってる。どんなに忙しくても笑顔を絶やさず、華があって好

    • 映画の中のワインを考察します⑨『皇帝のいない8月』

      もう月末だけど、8月が舞台の作品で見つけたワインをピックアップします。邦画ですが、なんとグランヴァン。ボルドーワインの最高ランクである五大シャトーのひとつ、シャトー・ラトゥール様の登場です。 さてあらすじはというと、大物政治家と自衛隊の反乱分子が極右政権を作るためにクーデターを計画、それを阻止したい政府との攻防戦、というもの。 極右とか、クーデターとか、なんか硬そうで咀嚼できるのかなーって見始めたけど、テロリストたちが鹿児島発東京行きの寝台車を乗っ取って爆弾を仕掛ける、と

      • 映画の中のワイン「モン・パリ」

        五輪に便乗して、パリが舞台の映画から、ワインをほじくりだしてみました。とはいっても、ほんとにちょこっとしか映っていないので、単なる撮影小道具だと思いますが、私が楽しいからいいのだ。 内容は、パリの下町で、一緒に暮らすカップルの男の方が体調を崩し、妊娠4ヶ月と宣告され大騒ぎというもの。原題は『L'événement le plus important depuis que l'homme a marché sur la Lune』(人類が月を歩いて以来、最も重要な出来事)。男

        • 映画の中のワインを考察します。⑧「突然炎のごとく」

          フランソワ・トリュフォーの映画の中でも有名な作品ですが、今更ながら初めて観ました。ワイン以外のディテールも見どころがあったので、自分的には、こんないい年の大人になってから観てよかったと思います。 まあなんと言っても、延々続く三角関係の大人のお話です。 ジュールとジムは親友同士。そこにカトリーヌという女性が現れる。彼女は男2人に負けずに走ったり急に川に飛び込んだりとても奔放です。3人で仲良くなるけどカトリーヌはより積極的だったジュールと結婚。やがて第一次大戦で3人は離れますが

        映画の中のワインを考察します⑩「ギャルソン!」

          映画に出てくるワインを考察します。⑦「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

          ワインが好き過ぎて、味覚に限らず視覚でも楽しめる体質になってしまいました。鉄ヲタが「乗り鉄」「撮り鉄」というならこっちは「酒飲み」「酒撮り」ってところでしょうか。「酒撮り」なんて日本語聞いたことないけど、飲まずに楽しめるのはたいへん安上がりなので、これから「酒撮り」ブームがくるかもしれません。こないか。さて今回もスクリーンの中で見つけたワインをゆるく考察してみます。2016年の「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」です。 サブタイトルにあるように、ジョン・F・ケネディ

          映画に出てくるワインを考察します。⑦「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

          映画に出てくるワインを考察します。⑥「メルシィ!人生」

          ワインが好きすぎて、映画の中に登場したワインでも気になります。銘柄は?なんでこれ?そういう飲み方ってあり?スルーされがちなディテールを追いかけながらゆるく考察してみます。今回は2001年のフランス映画「メルシィ!人生」。だいぶ古い作品を取り上げた理由は、大好きなコメディだからです!今は配信されていないみたいなので、ぜひどこかのレンタルで(私は好きすぎてDVDを購入)お楽しみください。 原題は「Le Placard」。フランス語で「クローゼット」の意味。欧米ではカムアウトして

          映画に出てくるワインを考察します。⑥「メルシィ!人生」

          映画に出てくるワインを考察します⑤「靴職人と魔法のミシン」

          トレンドや話題性に関係なく、ただ画面に映ったワインに焦点をあて、ゆるく考察するのが好きです。今回は2014年公開のアメリカ映画「靴職人と魔法のミシン」です。 ディズニーアニメにありそうなファンタジーな邦題ですが、原題は「The Cobbler」。靴の修理屋を意味する古い名称のようです。なぜ今風にShoemaker、Shoerepairerとしないのかは、この主役の修理屋に古い歴史があるからでしょうか。 ニューヨークの下町で細々と靴修理店を営むマックス。店主だった父は失踪。

          映画に出てくるワインを考察します⑤「靴職人と魔法のミシン」

          映画に出てくるワインを考察します④「最高の花婿」

           今回もスクリーンの片隅に映ったワインを本筋と関係なくゆる〜く考察してみます。4回目はフランス映画の「最高の花婿」です。 フランス・ロワール地方で暮らすヴェルヌイユ夫妻には4人の娘がいますが、うち3人はユダヤ人、アラブ人、中国人と結婚。末娘だけはカトリックの白人と結ばれてほしいと望んでいたのにコートジボワール出身の黒人青年と婚約してしまい、渋々、披露宴の支度をする、というお話です。 ロワール地方のシノンが舞台なのに、シノンのワインはほぼ出てきません。少なくともテーブルにの

          映画に出てくるワインを考察します④「最高の花婿」

          映画に出てくるワインを考察します③「レッドファミリー」

           時流もストーリーも気にせず、画面に出てきたワインをゆるく考察する第3回目です。今日は韓国映画で見つけたワイン。2021年に新型コロナで亡くなられたキム・ギドク氏が製作・脚本・編集を手がけた「レッドファミリー」という作品で、テーマは「家族」。同じ韓国映画の「パラサイト」も家族の話でしたがこの「レッドファミリー」の方が先で2013年の公開でした。 北朝鮮の工作員4人が祖父・夫・妻・娘という構成の家族を装って韓国に潜入、滞在するというお話です。表向きはどこにでもいそうな仲良し家

          映画に出てくるワインを考察します③「レッドファミリー」

          映画に出てくるワインを考察します②「昼下がり、ローマの恋」

           今日も画面の片隅に映ったワインを、本筋からそれながらゆるく考察していきます。 今回はイタリア映画です。Netflixで見つけたのですが、ローマで昼下がりか……なーんかよくある感じのB級エロ?と思って食指が動かなかったけど、原題は「Manuale d'amore3(恋愛マニュアル3)」でシリーズ第3段なんですね。1作目は「イタリア的、恋愛マニュアル」、2作目は「モニカ・ベルッチの恋愛マニュアル」という邦題で公開されています。私は1作目しか観ていませんが、なかなか面白かったで

          映画に出てくるワインを考察します②「昼下がり、ローマの恋」

          映画に出てくるワインを考察します①「パリの調香師 幸せの香りを探して」

           映画に出てくるワインにぐいーんとズームアップしてあれこれ考えるのが好きです。あのテーブルに乗ってるワインは何だろう?なぜこれ飲んでるの?と本筋そっちのけで調べたくなるので途中で止めたり戻したりできるDVDや配信てほんと便利ですね。というわけで今回はAmazonプライムで「パリの調香師 幸せの香りを探して」を観ました。 あらすじは、ドライバーのギヨームが調香師アンヌの運転手として雇われ、ギクシャクしていた2人が少しずつ近づき、人生がリスタートするという内容です。といっても、

          映画に出てくるワインを考察します①「パリの調香師 幸せの香りを探して」

          あの日、奈良で、ご本尊に会えなくて。

           コロナ禍により会社員から無職になった2021年3月。 暇に空かせてネットを見ていると、とある仏像が目に入った。 「この仏様、宇宙と繋がってる!」 もちろん勝手な印象であって、繋がっているかどうかはわからない。というか、そもそも仏様というのはそういうところに繋がっているものだろう。ともかくその仏像を見た瞬間、時が止まったのだ。無宗教であり、日本の伝統芸術や仏像に詳しくない私も秒殺の美しさなのであった。 その仏様とは、奈良県中宮寺のご本尊 菩薩半跏像(伝如意輪観音)なので

          あの日、奈良で、ご本尊に会えなくて。

          自己紹介です。

          初めまして。こんにちは。さとももです。 こちらをご覧いただいて、まことにありがとうございます。 のべ20年近くコピーライターをしていましたが、最後に勤務していた会社がコロナ禍により瓦解。今後はプライベートでブログを書いたりして楽しんでいけばいいかな、と広告とは全然関係ない職につきましたところ、激務すぎて力尽き果て離職。今バッテリーをチャージ中です。 自己満のためにこっそりやっていたブログも、気がつけばもう15年以上経っていて、いくら人目につかなくてもいい、といっても、流

          自己紹介です。