あの時、あの場所で
今では当たり前のように、自然栽培(農薬・化学肥料・動物性堆肥不使用)野菜を料理して食べて、
そこでできたレシピを発信したり、それを軸に活動を広げたりしている私。
そういえば、あの時の出会いがあったからこうやって楽しめているんだなと思い返しています。
自分の興味と直感に向き合って
当時、うつ病の闇から少しずつ明るみに出始めていた私にとって、
毎週市場へオーガニック野菜を買いに行くことが、一つの楽しい習慣になっていました。
しばらくは表参道の比較的大きなマーケットに週末通っていたのですが、
長距離移動と人混みに疲れ、もう少し近場で、こだわって育てられたものが買えないかと考えるように。
そこで見つけた比較的通いやすい場所の朝市で、人生を変える出会いに遭遇します。
↑でも書いた通り、私がここで出会ったのは、無農薬・化学肥料不使用だけでなく、動物性肥料さえも不使用の自然栽培のお野菜のお店だったんです。
出会った瞬間に感じた"ご縁"
その時に販売を担当されていた方は、私を見るなり明るく元気な挨拶を。
その瞬間なんとなく「この人とは絶対ご縁がある」と感じた私でしたが、それは農家さん側も同じだったようです。
私があのタイミングで現れたことが、農園にとっても大きな転機となったー。
それを出会ってから1年以上たつ今になって農家さんから聞いて、
心と体がボロボロながらも、ちょっとでも興味を持てることに向き合って行動できた自分を、そっと受け止めてあげたいと思えました。
私ができることを私なりの方法で
市場での出会いからすぐことが進み、消費だけではなくて
農家さんが苦手とされていたインスタグラムの運営や、毎月ある農業イベントの撮影・その他手伝いなどでも農家さんを応援するように。
仲間を集めてほぼボランティアで野菜などを作り、"体や環境にいいものを気軽に食べてほしい"という思いから、
比較的安い値段で自然栽培で育てた作物を販売されている農家さん。
そんな農家さんの魅力を少しでも多くの方に知ってほしくて、
私が個人的に友達に農家さんのことを話したり、頂いた野菜やお米・味噌などを使って作った料理を個人のSNSで発信したり、自分なりに色々してきました。
それを1年ぐらい続けると、イベントの参加者や商品の購入者が増えてきた
ー今まで届かなかった人たちに農家さんの活動が届くようになってきた
ようで、それを聞いて、少しでも農家さんの力になれていると気づけてほっと温かい気持ちになれました。
なかでも一番うれしかったのは、友人が農作物だけでなくて農園自体に興味を持って足を運び、自分の手でブルーベリーを摘んで、自身のブランドのお菓子に使ってくれたこと。
畑を管理したり、販売したりという面でのサポートは、私や農家さんの様々な要因でできない(しない)けれど、
より消費者に近い立場で農園や農作物の良さを伝えたり、それを通して人やプロジェクトを繋げたり…
いわゆる"橋渡し"的な存在であることはできるし、なにより居心地がいいです。
すべてはあの時の選択があったから
毎日自分に合った自然栽培の野菜や豆・穀物を食べられているのも、
それを使った料理を作って撮影して食べて発信して楽しめているのも、
それを通して同じような分野に関心を寄せている人と活動できているのも、
あのタイミングであの場所へ行くという選択をしたから。
そう思うと、あの時の何気ない選択が私の人生を大きく変えていく、
なくてはならないものだったんだと、しみじみ思う今日この頃です。
これからも自分の興味や心の声に耳を傾けて、ゆっくりと前を向いて進んでいけたら…
vegehealthy