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選んだ道、選ばなかった道
特技はどこでも寝られること。
各種交通機関はもちろんのこと、友人の部屋で雑魚寝するのも、がやがやとうるさい場所で寝るのもお手の物だ。
その特技のおかげでどうにか日々をこなせているといっても過言ではない。
ここ数日、疲れももちろんあるのだけど、キャリアとか今後の生き方みたいなことを考えていた。子育てはおろか、結婚もしていない私は見ようによって、好き勝手に生きていると言えるのだろう。
けれど、それは天秤にかけた上で選んできた道なのであり、どちらかを選べばどちらかは捨てないといけない、トレードオフの関係だった。
そうじゃない人もいると思う。
結婚して、子育てしながらでもキャリアを積める人もいると思う。
ただ、私はそんなに器用ではなく、そして働き方が複雑すぎた。きっと今の生活に子育てはそぐわないし、今のまま押し切ろうとしたら酷い母親になってしまう。時代がどんなに変わったとしても、どうしようもないところはあって、私は仕事を選んだ。
恋人も同じだ。
彼も仕事を選んだ。
でも私たちはその上で一緒にいることも選んでいる。
不思議なことだなと思う。
結婚を前提にしているわけではない。けれど二人でいることを二人とも選んで、その上でお互いに仕事を優先させながら過ごしている。
少なくとも1年はこの生活が続くことが決まっていて、その先はまだ分からない。そういう不安定なところにいながらも、そうすることでしか両立させられないくらい、日々は慌ただしい。
家族の問題が全て落ち着いたとき、私は寂しくなるのだろうか。
自分の家族を持てばよかったと後悔するだろうか。
そのことが小骨のように、ずっと引っかかっていた。
でも、今これ以上の要素を加えることはどうやっても無理で、そのために仕事を諦めるという選択肢はどうしても選びたくなかった。仕事をセーブして得られるものよりも失うものの方が大きい。
それは私が仕事を人生の手段ではなく目的にしているからなのだと思う。
お金を得るためだけに働いているのであれば、きっとこんな風には思わない。
自分で決めたのだから、卑屈になりたくない。
間違えたかもしれない、とこの先思うことがあっても、それもまるっと私の生き方だと思えたらそれでいいと思う。
ブラッシュアップライフのように、もし人生が何周もできるのだとしたら、今度は全然違う生き方を選ぶのも面白いかもしれない。
沢山寝て考えたり考えなかったりしながら、少しずつ回復してきている。
もう数日お暇をもらえれば、大丈夫そうというところまできた。
思ったよりも早く回復できそうで嬉しい。
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