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週末の夜は映画をお供に『水曜日が消えた』

週末の夜は早めに家事を済ませてソファに腰掛ける。
サブスクの海からみたい映画かドラマを探り当てるこの時間が好きだ。
部屋の明かりを暗く,さながら映画館のようにしてみるのがお気に入り。
今回選んだのはこれ。

2020年公開の『水曜日が消えた』。
この映画が公開された頃、映画館に行こうと思えるだけの精神的な余裕も社会的な余裕もない中で、こんな名作が埋もれていたんだなとしんみり。

普段本編にはあまり触れないのだけど、今後これをみる人にはぜひ、エンドロールまでしっかりみることをおすすめしたい。
あぁ、ちゃんとそれぞれの曜日が仲良くしているんだなという姿が垣間見られて、なんだかほっこりする。

今日の自分が明日も明後日も続いているという感覚って、当たり前に感じているけれどそれが当たり前じゃなかったら、とふと考える。
今日の私と昨日の私は別人かもしれないし、毎日同じに見えているだけで実は違うのかも、なんて考え出したらクラクラしてしまう。

お酒を飲んだり、すごく眠かったりで記憶をなくすあれとはわけが違うけど、覚えていない怖さというのは私も少しだけ知っている。知っているからこそ、怖い。覚えている怖さよりも、やっぱり忘れていることの方が怖い。

もし私に7つの人格を割り振るとしたら、なんて考えてみた。
何曜日にしっかりものを置くかが肝な気がする。
大変な仕事の多い木曜日かなぁなんて考えていたが、もうすでに毎日職場が違う私は7つの人格を使いわけているのかもしれない、とも思った。

例えばあるところではしっかりもので、あるところではムードメーカー。
そんな風に、自分だけにしかわからない匙加減で、私も私を使い分けているのかもしれない。

それを1人の人格が使い分けているとみるのか、人格そのものが何人もいると考えるのか。
どちらにしても根っこは繋がっているんだろうけど、そのあたりの問題なのかもしれないなぁ、と。

余談だが中村倫也の声と話し方が好きだ。
もちろん顔もかっこいいが、やっぱり彼の魅力は声だと思う。
週末の午後FMラジオで聴いていたい、といって伝わるだろうか。

本編では火曜日と土曜日のほんわか少し眠そうな甘えたような声がたまらなかった。月曜日の大人びた声より、私は柔らかい方が好きなのかもしれない。

そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。