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それができたら困らないよの話

このところ、ずっと眠たい。
季節の変わり目だからなのか、日々の疲れが溜まっているのか。
はたまた薬の副作用なのか。
原因はよくわからないけど、あくびがとまらない。

春眠だけでなく秋眠も暁を覚えずだ。
少し肌寒くなったことで、ベッドから出づらくなったのも響いている。
ここで耐えなければ絶対に二度寝して遅刻するという、ギリギリのラインで生きている。

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介護で大変だなと思うことの一つは、行政や銀行など各種手続きが面倒なこと。何をするにも本人自筆の委任状がいると言われる。手が震えて書けない、認知機能や実行機能が低下していて本人が書きたがらないと説明すると苦い顔をされて、最悪の場合口座凍結もありえますなどと怖いことを言われるのだからたまらない。

超高齢化社会に合わせてもう少し高齢者の習性というものを考えてほしい。病気じゃなくても手が震えて字を書きたがらない高齢者が多いのに、マニュアル通り本人を連れてくるか、本人自筆の委任状がないと何もできませんと言われたら、こちらとしては手も足も出ない。

一応祖母や伯父に、「これ委任状…ここ名前と住所を書いてね」とお願いするが、見る前から首を横に振られる。「こんな細かいところに字を書くなんて無理。無理だからあんたにお願いしているのに、どうして書かなきゃいけないの」と私がクレームを入れられる始末。

そりゃあそうよね、と気持ちはわかる。
けれど書いてもらわないことには、私が窓口で困る。
そして巡り巡って祖母や伯父自身が困ることになるのだと、根気よく説明してなんとか書いてもらうが、名前の途中くらいで大体力尽きてしまう。

紙の保険証を残す政策よりも、委任状制度を見直して高齢者が楽になるような政策はないものか。代筆化したら犯罪が横行するのはわかるけども、せめて家族なら許してほしい。後見制度を使うにしたって、今日申請して明日使えるという類のものではないのだ。

目先の困りごとに対して、すぐに助けてもらえるサービスって少ないなぁと改めて。介護離職が増えているというのも頷ける。例えば病院の面会時間が平日の14時〜17時のみなんて、会社員は到底無理だろう。時間外の荷物の受け渡しもダメで、洗濯代行サービスもないところもある。

私がフリーランスで平日に時間が作れる働きかたじゃなかったら、早々に離職に追いやられていたかもしれない。今は夜中に自分の仕事をしているのでなんとか回っているが、体力気力ともにどこまで持つかという不安もある。

11月から施行されたフリーランス新法で、育児・介護との両立に配慮すべきという内容があったが、実際のところこの法律が浸透するまでにまだまだ時間がかかるだろう。そもそもフリーランスの働き方、業務委託の働き方をよく知らない人も依然として多い。

平日にしかできないこと、本人にしかできないことをどうかもう少し緩めていただきたい。家族のためなら仕方ない、というと聞こえはいいし美徳のように感じられるかもしれない。けれど、こちらの生活もかかっている。
一難去ってまた一難。
せめて半歩ずつでも前に進んでいると信じたい。


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小春ゆら
そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。