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私と書類と駅伝と

大きな袋にどっさりと詰め込まれた、祖母と伯父の書類との格闘。
引っ越しのときに、とりあえず後で見るから全部ここに詰めて!と持って帰ってきたきりになっていた。目の端にはいるたび、どんより。

時間ができたらやろうと思っていたけれど、年末まで忙し過ぎて手をつける余裕なんてなかった。三が日に入り、ようやく少し余裕ができたので、箱根駅伝をお供にばらばらと広げてみる。

こういう時は、一旦全部出してしまった方が後が楽なのでとりあえず全部出すことにしている。それにしてもすごい量。
よくもまぁこんなに溜め込んだなというくらい、書類やポイントカードで溢れていた。それに加えて祖母が丁寧にラッピングしているおかげで、簡単には取り出せない仕様になっている。発狂しそうになるのをどうにかこらえて1枚ずつ確認。

駅伝の方は、今年は中央大が早いなと思っていたら2区からどんどん順位が入れ替わる大混戦になっていた。いつのまにか青学が1位になっていてびっくり。1区では10位とかじゃなかったっけ?往路は順位がコロコロ変わるのが面白いのに、ながら見していたせいで、いいシーンを何度も見逃していたようだ。

とはいえ、作業を中断させるわけにもいかないのでせっせと仕分ける。
こういうときはとにかく思い切りが大事。少なくとも二ヶ月間は放置されていたにも関わらず、必要だと言われたものは一つもなかった。
ということは、ここにあるものはほとんど処分でも構わないということ。
個人情報の載っているものはシュレッダーへ、それ以外は燃えるゴミ袋へ、と流れ作業のように進める。

駅伝のほうは山登りになっていた。
山に強い選手って、『山の○○』と異名がついているけれど、ご本人的にはどう思っているのだろうか。きついだろうに、最後まで誰も倒れたり足が攣ったりすることともなくゴールできたようでほっと一安心。
明日の復路も、最後まで襷が繋がることを祈るばかりだ。

駅伝が終わっても書類整理は一向に終わらない。
お昼休憩も挟みつつ、心を無にしながらシュレッダーをかけていく。
持っているシュレッダーは、家庭用の中では割と大きめのサイズなのだけど、量が多過ぎてすぐにいっぱいになってしまう。
何十年かけて溜め込んだ書類なので無理もないが、もう少し定期的に処分してくれていたら、と思わずにはいられない。

祖母も伯父も片付けが苦手で、半分ゴミ屋敷のようなところで暮らしていた。今いる施設もゴミ屋敷になりかけているが、人の目が入ることでなんとか保っているという感じだ。特に祖母は、あれば使う、使えるものは捨てるのが勿体無いという考え方なので、滅多に物を捨てない。以前一緒に断捨離しようとしたときも、あれもこれも全部使う、思い出、と言い出して大変だった。今も物欲はない、なくても生きていけると言っているが、どう見てもゴミだろうというものをあちこちから拾い集めてくるので困っている。

全て終わる頃には夕方になっていた。
小さなボックスとファイルの中におさまるだけの量に減らせて一安心。
自分の部屋のスペースが広くなると、なんだかホッとする。
これでようやく、自分のことに集中できそうだ。

まだまだ実家にも荷物が残っているが、一旦区切りということで。
明日の復路は落ち着いてみられそうで嬉しい。

選手の皆さん、お疲れ様でした。
明日も応援しています。


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小春ゆら
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