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多重介護というらしい

私のように、1人で複数人の介護を行うことを多重介護というらしい。
ただ、統計を見ていると介護の相手は親もしくは義理の親、配偶者がほとんどで、孫や姪といった関係性での多重介護になるパターンは珍しいらしい。

なんだかなぁと思う。
使えるものはすでに全て使っていると思うが、どうにも手が足りない。
自分のことがどんどん疎かになっていき、老いた2人を生かすことで精一杯になる。多重介護による悩みや苦労は、どれも頷けるものばかりで、私はすでに当事者なのだと思い知らされた。

もしこれが、祖父母の介護だったらまた状況も違っていただろうし、金銭の問題がなければもっとスムーズだったとも思う。
伯父の多重債務とそれに伴う自己破産の手続き関係を一緒に行うのは、精神的なダメージが大きく、そう簡単に割り切れるものではない。人に相談するのも躊躇われるし、そもそも話したいと思える話題でもない。

今月で、伯父の住む家の連帯保証人からは解放される。
それだけが救いだ。その先のことを考えると鬱々とした気持ちになるが、連帯保証人という縛りがあったときは、今以上に鬱屈としていた。
家族だし誰も書けないからといって、払えそうにない人の保証人になんてなるものではない。むしろ、絶対になってはいけない。

祖母が施設に入ったら、祖母のお金はほとんど施設の費用で消えてしまう。そのことは何度も伝えているが、祖母にはいまいち理解できなかったようで、こちらも不安が残る。同じ施設に伯父も入りたいと言っているが、今の金銭状況ではとても入れる余裕はないし、今後も余裕はできそうにない。
おそらく同じ施設に入るのは難しいだろう。

そうなると、一時的にと考えていた両親と伯父の同居生活は想像以上に長引く可能性もある。母と伯父がうまくやっていけるのか、そもそも生活が成り立つのか、不安だらけだ。でも、両親が私の負担を少しでも減らそうとしてくれているので、ありがたく受け取ることにした。
時間を稼いでもらっている間に、面倒なことを一つずつ片付けていって、最終的には私がいなくても大丈夫な状態にしたい。

先のことを考えずに目の前のことを一歩ずつ。
これ以上問題が大きくならないことを祈りながら。

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小春ゆら
そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。