はじめての、その先へ #37 袋栽培のさつまいもを収穫する
年明けに開始した、袋栽培のさつまいもをいよいよ収穫した。さつまいもは数年前に安納芋のメリクロン苗を買ってから、つるを切って植えることで何代目かになっているが、袋栽培は今年が初めての試みだ。我が家の畑は石だらけで土が固く収穫に苦労するのと、地植え栽培は沖縄に生息している害虫、アリモドキゾウムシなどの被害が多いので、袋栽培ならこうした問題が解決できるのではと考えたのがきっかけだ。
さつまいもの袋栽培は至極シンプルだった。堆肥の入っていた容量25リットルの袋に水抜きの穴を数箇所開けて野菜用の培養土を20リットル入れ、さつまいもの苗となるつるを2本、斜めに刺すだけ。日当たりの良い畑の端に置き袋が倒れないように石で支えて、水やりは適当。そんなズボラ管理でもたくさんつるが伸び、周りの地面を覆うようになった。では、袋の中の芋はちゃんとできているだろうか?
収穫の下準備として、一週間前に蔓を全て切り取っておいたが、ついに芋掘りだ。日陰で作業しようと袋を持ち上げたところ、何と水抜き穴から太い芋の根が出て、地面に根を張ってしまっている。引っこ抜くと、固い土の中に小さな芋ができている。。想定より強力な芋の根の張りに焦りながらも肝心の袋の中はどうだろう?
袋の中は根がびっしりで上に引き抜けず、袋を切って中身を取り出した。小さいが、少なくとも外見は虫害のない、きれいな芋が鈴なりになっている!芋が小さいのは追肥もせずに放置したからだろうか、それとも土の容量が少ないからか。しかし、地植えより格段に楽に収穫でき、何より虫食いになっていないのは嬉しい。
さつまいもは収穫から少し置いて、芋の中のでんぷんが糖に変わってから食べる予定だ。これで味も美味しいのであれば、良いところだらけの袋栽培をこの冬もまたチャレンジしようかと思っている。