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オレオレ創作論

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2020年5月の記事一覧

小説企画と営業力

この営業マンの人のツイートまとめをみていて、小説においてもすごくわかるわかる、と思ったので書いておきたい。

僕、企画やプロットを受け取る編集さんの立場って、
「キョーミのない商品の営業を受ける企業担当者」
と同じだよなと思っていて。(関係性にもよるんだけども)

すでに信頼関係があるとか、でなくても作家や企画自体にすでに実績があって商品化の見通しがつきやすいとか、あとは単純に、やってみたい/得意

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感情移入って

僕、感情移入には2タイプあるなと思っていて。

1つは、共感タイプ。
この人は自分と考え方が似ている、感じ方が似ている、境遇が似ている……そういう「自分と同じだ」「この人は自分だ」っていう気持ち。
それゆえの、相手に対する気持ちの寄り添い、みたいなもの。
べつにエンターテイメントに限った話でもなくて、人間が、相手の喜怒哀楽を共有するときって、そうした気持ちが根っこにあるんじゃないかなぁ。

もう1

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児童書と男子とデスゲーム

そういえば、昨日の流れでそのまま書くんだけど。
近年、児童読み物で、男子向けといったら鉄板はデスゲームだ、みたいな空気を感じているんだけど、個人的にはこれはデスゲームジャンルが、「自然に矢印型の作劇になるジャンルだから」なんじゃねーかしらと思っている。

つまり、デスゲームの定石をなぞると、特に意識しないでも、「○○ができないと死ぬからクリア/脱出しなくちゃいけない」っていう、すごく強くて明快な矢

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矢印作劇と円作劇

矢印作劇と円作劇

突然わけのわからんことをいうのだが、
僕は、『男子脳の作劇は矢印』で、『女子脳の作劇は円』だと思っている。

矢印の作劇
なんというか、男子脳の作劇は、方向性の圧が強い。

たとえば少年マンガ。
「海賊王になる!」とか、「あの敵を倒す!」とか、向かっていく目標が明確な矢印になる。

たとえばミステリ。
「犯人はだれだ?」とか、「トリックはなんだ?」とか、解かなければいけない謎が明確な矢印になる。

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