喫茶マンボ・nine oneで春めく気仙沼市の美食を堪能する|散策記
桜の開花こそ遅れているが、3月が終わった気仙沼市は春めいている。冬特有のどこか重苦しい空は影を潜め、夏に向けて青を色濃く映した空が広がる日が増えたように思う。
宮城県気仙沼市で最も有名と言っても過言ではない喫茶マンボ
過去、本noteでは気仙沼市の喫茶店(や喫茶を楽しめるお店)を何店か紹介してきた。
一方で、気仙沼市内において最も有名と言っても過言ではない、喫茶マンボは一度も紹介できていなかった。取り立てて理由があったわけではない。たまたま時間が合わなかったり、他のお店を訪れたりしていただけである。
最近は、テレビなどで取り上げられる機会も増え、行列ができている時間帯ができたために行きにくくなってしまったが、ぜひ一度は行きたいと思っていた。そして、その希望が遂に叶う日が来たため、今回記事を書くに至っている。
店内に入ると、レトロな雰囲気に加えて豪奢なシャンデリア、ステンドグラス調の内装など、どことなく昭和時代に戻ったような幻想的な世界に迷い込んだような奇妙な感覚になる。
店内は老若男女様々なお客様が楽しげに語らい、幸福感があちらこちらで立ち上っていた。若いカップルの姿も多く見られ、とても少子高齢化に悩む田舎町のお店とは思えない活気が感じられる。
喫茶マンボと言えばいちごババロアである。とはいえ、この日は昼頃に大きな行列ができていたためか、ハーフサイズ以外のメニューは止まっていた。しかしながら、ハーフサイズであっても結構な量で圧倒されてしまう。
春先ということもあり、様々なお店でイチゴのスイーツが出回っているが、これほどまでにイチゴ尽くしのスイーツを出すお店は錚々お目にできない。あまりにも贅沢な逸品に、見ているだけで心が満たされる。
ひとたび口に運ぶとイチゴと良質なアイスクリームの上品な味が舌に伝わる。イチゴスイーツは存外ただイチゴの味しか感じられなかったり、イチゴとそれ以外の具材の味がてんでばらばらだったりするケースが意外と多い。
しかしながら、いちごババロアは調和が取れており、食べていて違和感がない。全国的に話題になるはずである。ただインパクトだけが強いスイーツではない。そう強く感じられた。この日は訪れたのが夕方ということもあり、すぐに店を後にしたが、また来たいと心から感じた。
美しく広大な海の眺望を楽しみながら優雅に食事を楽しめるnine one
喫茶マンボに続いて、レストランを紹介したい。これまで、何度となくアンカーコーヒ内湾店を紹介してきた。実は、アンカーコーヒ内湾店の並びにもう一店、飲食店がある。それがnine oneである。
アンカーコーヒ内湾店は、海を楽しみながらゆったりと過ごせるお洒落なカフェといった印象を受ける。片やnine oneは、海の眺望を楽しみながら優雅な食事を楽しめるレストランといった印象である。
訪れるお客様はどことなく追いついた印象を受ける人々が多い。また家族連れでゆったりと食事を楽しんでいる様子も見られる。海側の席は予約で埋まっているときも見られるが、大勢で海の景色を楽しみながら食事したくなる気持ちは大いに察するものがある。
この日は、日替わりのパスタメニューを楽しんだ。クリームの滑らかな味わいが癖になりそうなまろやかな味わいのパスタだった。
セットでプリン、ドリンクとしてエスプレッソも楽しんでいる。二つの組み合わせが絶妙であった。エスプレッソは、苦みとコクが丁度良く、嫌味のない味わいで、何杯でも飲めそうな魅力を感じている。
単品で頼んだブラッドオレンジソーダもとても良かった。爽快感と甘みを両方満足度の高い水準で楽しめるため、夏場に飲みたいと感じた。内湾エリアを訪れたとき、行き慣れていることもあってついアンカーコーヒ内湾店に足が向いてしまうが、ゆったりと食事を楽しみたいときは、ぜひまた訪れたいと心から感じている。
以下は広告です。ぜひ読んでみてください。