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コロナ感染拡大の中、結婚式をする私が思ったこと。

こんばんは。Vale tudo編集長の暮石引です。

もう7月になりました。あっという間に2021年も後半戦ですね。

コロナウイルスという、未だかつて経験したことのない脅威を目の当たりにし、皆さんにとって様々な思いが交錯した日々だったのではないでしょうか?

私もその中の一人で、混沌とした世間の在り方に嫌気がさしながらも、一歩一歩前に進んでいこうとしている最中です。

と、いうのも、大変私事で恐縮なのですが、私暮石引は7月18日に結婚式を行います。

本当は昨年の同日に行うつもりだったのですが、コロナウイルスのことを懸念し、やむを得ず式を延期することになりました。

「1年も経てば、きっと落ち着くだろう」なんて思っていたのですが、昨年の7月に行ったほうがよっぽどよかったのではと思うほど、今の情勢はよくありません。

そんな中で、私達夫婦は結婚式を行うことにしました。

慌ただしく結婚式の準備を行う中で、私なりにいろいろと思うことがありました。

Vale tudoは「なんでもあり」を追及するWebマガジンです。自分の思いを表現するには、やはりここ『Vale tudo』でしかないと思います。

今という歴史に残る時代の中で、結婚式を行う私が思ったことを、皆さんに読んでもらいたいと思い、書き進めていきました。

◆人との繋がりを再確認出来た。

コロナウイルスという脅威が、いかに恐ろしいものかということをまじまじと感じたのか、結婚式の出席確認でした。

遠方からの友人や親戚は、ほとんどの方が招待状の返信ハガキには「欠席」に丸がついてありました。

そのほとんどが「コロナが怖い」といった内容と、謝罪の言葉が添えられてありました。

それはそうだ。誰だって怖い。

そう思いながら、あんなウイルスさえなければと悔やんでも悔やみきれない思いでいっぱいになりました。本当はそんなことを考えてはいけないのですが、コロナを断る理由にして欠席にしている人もいるのでは?と、疑心暗鬼にもなっていました。

そんな中でも、「暮石の結婚式ならコロナでも行く」と言ってくれる友人達がいます。

このVale tudoを共に行っている鬼マングローブもその一人で、感染のリスクを負いながらも、日本海側の県から神奈川に来てくれるというのです。

高校からの友人も、私の結婚式なら絶対に行くと言ってくれました。

こんな世界になってしまった中でも、こんな自分の為に集まってくれる方々のことを思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

もちろん、欠席してしまった友人達の思いも、理解出来ますし、決して参加しなかったからどうという話ではないです。

今はYouTuberが宴会して大炎上する時代ですからね。結婚式だって、あまりいい顔をされるわけありません。

そんな中でも、私の結婚式に来てくれる人がいる。それが、ただただ身に染みるのです。

私は、このコロナ感染拡大時に行う結婚式を通じて人との繋がりをもっと大切にしないといけないことを再確認させられました。

式場も、徹底したコロナ対策をしていてくれています。当日は、来てくれた方々に精一杯のおもてなしが出来るようにします。

◆今という時代をどう生きるか、我々は問われている。

私達夫婦は、医療従事者というわけではないのです。しかし、コロナウイルスが感染拡大しているという中でも、休むことの出来ない仕事についています。

一番初めの緊急事態宣言時も、親戚達がテレワークをしている中、感染するかもしれないという恐怖と隣り合わせで働いていました。

コロナで失業。

というものがないというメリットはあるにしても、身体的にもいろいろと酷使することが多く、疲労感がぬぐえないでいる現状です。

今は誰でも、働くことについて悩み、苦しんでいるのではないでしょうか。

「アフターコロナは、より貧富の差が広がる」なんてことも聞き、転職にいくつも失敗し、就職活動で苦しんだ経験のある私は「このまま一生この仕事を続けるのか…」と途方に暮れるばかりです。

くたくたに疲れた身体で、帰宅後は結婚式の準備をする。そうして行く中で、様々な思いがこみ上げてきます。

これから生まれてくる子どものこと、夫婦としてこれからどんなことが待ち受けているのか、その悩みは尽きません。ましてやアフターコロナの時代がどんな世界になるかなんて、私のような無学な人間には想像も出来ません。

どうして、こんな時代に生まれてきてしまったんだろうな。

出来れば、何の悩みもなく、妻と結婚式の準備をしたいのに。仕事や未来のことで悩まず、のびのびと生きていたいのに。。。

そんな中、私はヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』という名著に出会いました。

著者がナチスの強制収容所で経験したことを書き記した作品であり、その中身は実に残酷で、収容所内では死と隣り合わせの極限状態がはびこっていたことがわかります。

フランクルは心理学者であり、その知識を駆使して、生き延びた人達が収容所内でどのようにしていたのかを書き記しています。

それは「自分自身が人生に問われている」ということと、「誰かが自分を待っていてくれている」ということでした、

その思考が、無慈悲な環境を生き延びるための糧だったといいます。

よく「俺の人生は何のためにあるんだ」と嘆く方がいます。

けれど、フランクルによるとそれは逆で「人生の方から、あなたはいまこういう状態だけどどう生きる?」と問われているのだと。

フランクルは、自分がこの収容所から出たら、その経験を世の人々に壇上に立って伝えることを常に想像していたと言います。

この苦しみを、心理学者として人々に伝える。

その使命が、過酷な収容所の中で生き延びる為のフランクルにとっての生きるエネルギーだった。

そして、最愛の奥さんが待っていてくれているという考えも、生きるエネルギーでした。奥さんだけじゃありません。心理学者として、壇上に立ち講談する役目が待っている。

その「誰かが自分を待っていてくれる」と言う意識が、生き延びられた人々の考えていた共通点だったと言います。

強制収容所とまではいきませんが、現在はとても生きづらい世界になってしまいました。職を失い、希望を失い、何のために生きているかわからない方々も多いと思います。

私自身も、この結婚式を迎えるにあたって不安や不満が絶えませんでした。

「なんで俺の結婚式やる時に、こんな時期に...」と何度も悔やみました。

しかし、「こんな状況だけど、どう生きる?」と私は問われたのです。

結婚式だけでなく、様々なことを私は問われているのだと、なんとなくですが、気付かされたと思います。

◆果てない不安の時期を、共に生きましょう。

私以外にも、結婚式を迎える方々はいると思います。

中にはお酒の提供が出来ないとか、人数制限があるなど規制がかかってしまう方々もいたと思います。

そもそも結婚式をやること自体、歓迎されないこともあるでしょう。

けれど、今この時期に行う結婚式は、ずっと後々まで語られる思い出話になるはずです。

結婚式だけじゃありません。

この大変な時期は、必ず笑い話になるはずだと、私は思います。

何も出来ない、ただの一般人の私が何を言ってるんだと思われても構いません。

大変な時期を、共に生きましょう。

きっと、またみんなで楽しく集まれる時が来るはずです。

◆まとめ

文章力の無さから、自分の気持ちがうまく言葉で表現できない歯痒さが身に染みるばかりです。

しかし、結婚式の準備と本業で多忙な日々を送っている中、先日の土曜日は更新が出来ませんでした。

鬼マングローブや、Valetudoを見てくださっている方々には大変申し訳ありません。

しばらく、Valetudoは隔週での更新になります。大変申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

7月のテーマは、夏にちなんで「海、その愛」となっています。

海に対する思い出や、娯楽、行きたい海を紹介などなど、頑張って更新していくつもりです!

これからもValetudoは「なんでもあり」な感動を求めて、鬼マングローブと共に歩んで行きますね。

それでは、皆さんつつがなくお過ごし下さい。


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