#25 味を言葉で表現することの難しさ
こんばんは!
昨日今日と、Noteが調子悪いようですね。
今日は、「味を言葉で表現することの難しさ」というテーマをお伝えしていきたいと思います。
それでは参りましょう!
味の表現って?
入社後、商品開発に配属され、研修を受けているときの出来事です。
先輩と、自社製品を食べていて、ふと先輩が僕に質問してきました。
「このチョコレート味どんな味がするか言ってみて」
????????
一瞬、何の質問だろう?と思いました。
続けて、先輩は
「このチョコレートはどんな特徴がある?どんな香りがする?」
と質問してきます。
当時の僕は全く答えられませんでした。。。
僕たち商品開発者は、味を作るのが仕事です。
自分が作りたい味を言語化して、周りのメンバーに共有し、アドバイスをもらい改良していきます。
あの当時、チョコレートに苦い・甘いなどの感覚はありましたが、それ以上の表現方法を持ち合わせていませんでした。
あの質問にどう答えるべきだったかというと、
例えばですが、
「このチョコレートはビターチョコレートで、味の始めは、フルーティーなチョコレートの香りがしています。味の後半から、酸味が強くなるチョコレートですね」
こういった会話を商品開発のメンバー同士でしています。
ちょっとマニアックですよね。
具体的に説明すると、
①味を3つの部分に分けて表現する
②香りの表現をするときに商品や部位に例える
この2つを意識できると、味を伝えるのが具体的になってきます。
味を3つの部分に分けて表現する
これは会社によって表現は異なるかと思うのですが、味を3つのパートに分けると表現しやすくなります。
①トップ(味の始め)
②ミドル(味の真ん中)
③ラスト(味の最後)
この3つに分けて味を評価することが多いです。
これは、例えば、味を感じる時間を6秒だとしましょう。
最初の2秒は「トップ」、真ん中の2秒は「ミドル」、最後は「ラスト」
といったようになります。
実際は、感覚で分けているので、人によって多少感じ方が異なるのですが、見るポイントはこの3つです。
これを意識すると、1つの料理でも味の変化があり、面白くなりますよ。
香りの表現をするときに商品や部位に例える
もう一つは、香りを表現をするときに、商品や部位に例えるということです。
苺がわかりやすいかもしれないので、例に挙げると、
・苺の完熟した赤い果肉の部分の香り(味)がする。
・苺の少し硬い状態のフレッシュな香り(味)がする。
・苺のへた付近の白い部分の味がする。
・かき氷のいちごシロップの味がする。
こんな感じで、「いちご」を一つとってもいろいろな「いちご」があると思います。
これを的確にとらえて言語化し、意見を出し合うのが商品開発者です。
もっというと、先日「香料」について少しだけ触れたのですが、「香料」を作っている人は、もっとたくさんの香りを覚える必要があります。
凄いですよね!
最後に
いかがでしたでしょうか?
是非、明日のランチや夜ご飯で、今日お伝えした2点を意識してみてください。
「トップ・ミドル・ラスト」だけでもいいので、意識してみると、味覚が鍛えられますよ!
味覚は「味を意識して食べる」と鍛えられるといいます。
是非試してみてください!
このフルーツにはどういう表現があるの?など疑問点あればコメントに頂けると嬉しいです。
今日もお付き合いいただきありがとうございました!
それでは、また。