about UUUO🐟② 水産流通の構造とウーオのビジョン・ミッションについて

すっかり春の陽気ですね、HRの森田です🌸
ウーオの事業や思いをより深く理解いただけるnote「about UUUO🐟」、第2回となる今回は、水産流通の構造とウーオのビジョン・ミッションについてお伝えします。

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水産流通の構造

漁師さんが漁で獲ってきた魚は、産地市場→消費地市場→小売店/飲食店→消費者という流通経路を辿って、私たちの食卓へと並ぶことが一般的です。

産地市場は、漁港をイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。
全国の2,860漁港のうち、水産物の集出荷拠点としての機能をもつ漁港（＝産地市場）は約140漁港ほどとされています（2017年時点）。

まず産地市場に漁船が着き、漁師さんが獲った魚は漁協（漁業共同組合）がとりまとめ、その数時間後にはセリにかけられます。
このセリでは主に、産地市場で卸としての役割を担う産地仲買の方々が買い付けを行います。

産地市場でセリが行われている様子

産地仲買の方々は、そこから地元の小売や飲食店に魚を販売するだけでなく、荷受と呼ばれる全国各地の消費地市場の元卸業者にも魚を販売します。

消費地市場は、例えば豊洲市場のような人口が集積している場所に立地する、いわゆる中央卸売市場のことです（地方卸売市場もあります）。

荷受は元卸業者とも言われ、全国各地の消費地市場に1〜3社ほどおり、全国の水産物を日々集めています。そして所属市場の卸（仲卸）や小売店に対して、セリや相対※などで販売しています。
（※ 販売予定価格をあらかじめ定めたり、セリのように買い手側を競争させたりすることなく、買い手との協議によって価格や数量といった条件を決定する売買方法のこと。）

仲卸は市場内に売場を構えていて、買い付けた魚を並べ、早朝から飲食店やスーパーのバイヤーに魚を販売します。電話で注文を受け付け、配達を行っている仲卸も多く、こうして魚が消費者の手元にまで流通していきます。

仲卸が立ち並ぶ消費地市場内の様子

この流通構造はMBS「TOKIOテラス」の前段でもわかりやすく紹介されています。ぜひ下記からご確認ください！

上記の流通フローは法律によって固定化されていましたが、2018年に卸売市場法が改正されたことで、自由な流通フローの構築が可能になりました。
この背景を追い風に、産地仲買にとっては売り先、買い手側にとっては購入先をプラットフォーム上で増やしていける当社のサービスは一気に広がりを見せています。

また、今までは当該消費地市場内でしか流通し得なかった荷受の取扱品がUUUOに出品され、鮮度が良いうちに全国の買い手が購入できるようになったことで、より「欲しいタイミングで全国の欲しい魚が新鮮な状態で届く」未来の実現に近づきました。
こちらは神崎さんのnoteから詳しく確認いただけます！

ウーオのビジョン・ミッション

このように、多様なプレイヤーがいる業界構造のなかで事業を展開する当社は、下記のビジョン・ミッションを掲げ、水産流通業者向けアプリケーション「UUUO」「atohama」の企画・開発・運営を行っています。

ビジョン： 「すべての街を、美味しい港町に。」
ミッション：「日本の水産業にとって、新しい流通をつくる」

ビジョンはCI策定時に、私たちの思い描く「日本全国どこにいても、いつでも新鮮な魚が食べられる世の中の実現」を より多くの方に共感いただけるよう、プロの方々と一緒に言語化して生まれた一文です。

こだわったのは、私たちが行っている事業は、水産事業者だけでなく「日本で魚を食べる全ての人々に対しても、価値を提供します」という視点です。
それが「美味しい港町」という一言に込められています。

旅行先で新鮮なお魚を口にした時の喜びは、何物にも代え難いものがありますよね。旅の醍醐味とも言える瞬間です。
福井の温泉旅館で食べた越前ガニ、北海道の市場で白飯の上に思い思いにネタを乗せて作った自分だけの海鮮丼、下関で奮発して食べたフグ・・・
皆さんの写真フォルダにも、当時の思い出とともに、美味しかったお魚の写真がいくつもあるのではないかと思います。

私たちが実現したいのは、そんな新鮮な魚が、仕事帰りに立ち寄るスーパーで気軽に購入でき、行きつけの居酒屋でお造りになって出されるような、港町で味わえるあの美味しさを身近に感じられる、幸せに溢れた世の中です。

スーパーや飲食店といった魚を最終的に一般に届けていく方達にとっても、いつ、どんな漁師さんがどこでどんな漁法で獲って、どういうルートで来たのかといった背景を知っているからこそ、今以上に「思い」を持って消費者へ美味しさを届けられる仕組みを作っていきたいと考えています。

そうした未来の実現に向けて掲げるミッション「日本の水産業にとって、新しい流通をつくる」は、2016年の創業当初から一貫しています。

現在は、これまでの売買実績や経験を頼りに仕入れる魚種と量が決められ、具体的にはどの魚種がどこにどれくらい必要かを断定できないなか、各プレイヤーがリスクを負いながら、各産地の魚は全国へと流通しています。

獲れてから日が経っていない新鮮なうちに、必要とされる量だけ魚が流通する仕組みが実現できれば、物流コストや人件費だけでなく、フードロスの削減にもつながります。
私たちはこのような大きな視点で、日本の水産流通において新たな形を生み出し、水産業界の当たり前にしていくことを目指しています。

水産物という限りある資源を未来へ残すために、「流通」という観点から魚の未来をつくっていくことが、当社の使命であると考えています。

ウーオが実現したい未来

私たちは今後もサービスをアップデートし続け、将来的には流通の観点から資源管理にも貢献し、需給の最適化の実現を目指しています。

今後は現在すでに行っている各港の漁獲情報と合わせて、市況など有用な情報を出品者/購入者に対してフィードバックしていきたいと考えています。
これにより両者が需要/供給に対応できる行動をとりやすくなれば、各所で魚が余ってしまったり、必要としているのに手に入らなかったりすることは解消されていくと確信しています。

こうした展開により、about UUUO①で触れたように漁業就業者の生産性をさらに高めていきながら、日本の水産業が成長産業へと転じるよう貢献していきたいと考えています！

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そんなウーオでは、一緒に水産流通をアップデートしていく仲間を探しています😊

株式会社ウーオ｜採用情報

サービスがさらに拡大するなかで、タッグを組ませていただく方々も増え始めており、大変面白いフェーズに入ってきています！
今回のnoteや発信情報をきっかけに少しでもご興味が湧きましたら、カジュアル面談も受け付けていますのでぜひご応募ください。

次回はプロダクト「UUUO」「atohama」の詳しい機能と、ターゲットについて詳しくお伝えします！