高知の路上から
自分の好きな高知の昔話です。
「ダバ」と呼ばれる地形を表す地名がある。 漢字にすると、その多くが「駄場」であり、まれに「駄馬」とある。 今回はこの地名に関する考察を少し書きます。 Q.1「だば」とはそもそもどんな意味があるのか? 土佐弁の大全と言っても過言ではない 「高知県方言辞典」にも、岡の上の平地だとある。 ほかにも、これまた県西部の幡多郡の幡多弁に「だばい」という傾斜がゆるやかな様を現す言葉があるという。 検索エンジンで駄場と検索すればまず出てくるのが、土佐清水市の唐人駄場遺跡だ。 縄文時
今から五百年ほど前のお話。 現在の香美市物部町に伝わるお話。 この話には個人的に思い入れがありまして、と言うのも高知にお住まいでテレビをよく観られる方ならご存知かと思いますが、日曜日の朝7時15分からRKCで放送されている 土佐のむかし話 で、このお話を放送された回がありまして、もう何年か前だとは思いますが、かなり印象に残ってる回です。 子供の名前を悲痛な声で叫びながら森を駆け回る母親の姿が印象的で、普段よくある可愛らしい狸に化かされる回とは違い、得もいわれぬ恐ろしさ、
大豊町は大田口あたりのお話。 主に大豊町史など参照。 マケアレについて 嶺北の地方では現在でもマケアレという土地があり、この地には大きな蛇が居ると云われている。 そしてマケアレには祟りがあるとされ林業や農作業の際、掟を守らねばならなかったという。 船戸の薬師橋から500mほど下流の附近に 「くるめぎ(車切り)の淵」と称する底無しのように深い淵があり、この淵から更に100mほど下流へと降れば水田の中に畳五帖敷ほどの真黒い石がある。 この石の上にある祠を土地の人々は「黒石様
梼原町のお話 梼原町の四万川には、かつて小僧ヶ淵と呼ばれる昼間行くにも恐ろしい淵があったが、何度かの洪水を経て現在は浅瀬となっている。 ある時、仲の川に住む者がこの淵へと釣りに訪れたが先客が居た。 小僧が一人、岩の上から釣り糸を垂らし、淵を 凝視している。 この小僧に言い知れぬ気味の悪さを感じた釣り人は、 「小僧や」 と声を掛けたが、返事がないし、全くこちらを見向きもしない。 いよいよ怪しんだ釣り人は、さらに強い口調で 「小僧‼︎」 と怒鳴りつけるや否や、小
旧土佐山村と土佐町を跨ぐ工石山はかつて不入山とされていた。 あるとき、土佐山村高川の医学生とその友人の学生2人で山を散策したら、祈祷札と見目麗しい大振袖が森の中にあるのを見つけた。 振袖は着古された様子がない真新しい物だったが、雨に濡れたように水がしたたり落ちていた。 よく見れば、何やら血の跡が付いている様子で、その下には大きな蛇のウロコが落ちている。 これを人に見せてやろう、と拾って帰ることにした3人は 「確かに不入山と言われ恐れられるだけの事もある」 と口々に
今回は高知市唐人町(とうじんまち)のお話です。 現在の高知市唐人町と高知市南はりまや町二丁目あたりまでかつて東唐人町、西唐人町と二町に別れていて、長宗我部統治の時代、朝鮮半島から土佐に入国した人達が山内氏入国にともない浦戸からこの地に移り住み豆腐の専売特許を受けて数多くの豆腐屋が軒を連ねていた。 天神橋 豆腐屋の女房 嘉永二年、西唐人町のとある豆腐屋の妻が亡くなった。 豆腐屋には四歳と六歳の子があり、男手ひとつで育てるのが大変だったので、四十九日が終わると後妻を迎えるこ
先日の青唐辛子味噌に次いで、今度は赤唐辛子と青唐辛子を使ったタイの調味料 「プリックナムソム」と「プリックナンプラー」を作ることにしました。 畑の唐辛子に赤いのが混じりはじめました。 と同時にカメムシがめちゃくちゃ増えましたね。 今回の材料です。 割合で言えば青唐辛子よりわずかに赤唐辛子が多いくらい。 これくらいの量で二種類の調味料を作ります。 さらに、以下のものを使いました。 プリックナムソム 酢50cc〜60cc ニンニク3〜4片(大きければ2片) プリックナ
現在の南国市上倉(あげくら)のお話。 皆山集より参照。 宝暦二年、上倉に山中山四郎という人物が居た。 とある日のこと、山四郎は何を思ったのか 身を清めて衣服を新しくし、出かける様子だった。 家内にどこへ行くのか問われるも、ただ 「行くところがある」 とだけ言い残し出て行った。 その日以来、山四郎は行方知れずとなる。 居なくなった日、山四郎の家はおろか近隣の人々まで大騒ぎとなった。 中には天狗に連れて行かれたなどと言うものまで居たと言う。 手分けして探しに探し
夏場の畑は楽しい。 春頃に畑を耕して肥料を混ぜておき、苗や種を買ってきては植え、たまに草を刈る。 これで夏から秋には収穫、というわけ。 手間がかかる野菜は害虫対策や水捌けを気にしたり何かと大変なのですが、わりと丈夫な種類だとほとんど手入れをしないでも育ちます。 まぁ、「手入れすればもっと美味いよ!」などとなるかもしれませんがそこまで手間暇かけられないので… 趣味でやる分には問題ない。 今現在、ナス、トマト、スイカ、唐辛子が育っていて、ジャガイモは無事収穫しました。
今回のお話の前半は越知町の「大樽の滝」が舞台の話です。 以降、その話にまつわる史実の紹介に至ります。 これらのお話は越知町史や佐川町史から引用させていただきました。 大筋の内容は変更せず、ありのままに記載してますが多少、わかりにくい表現をわかりやすくしたりしています。 夢幻御殿の秘曲 越知町文徳から滝のある山を眺める。 右手の谷に大樽の滝がある。 大樽の滝のほとりは樹齢千年はあろうかという巨木が天高くそびえる原始林で昼間でも暗い谷間には木々の枝越しに白糸のような滝がゴウ
つい先日ツイートしたいの町寺川に伝わる 伊東甚五郎(いとうじんごろう)の話。 このツイートに関しては旧本川村の村史にあったものを引用しましたが、今回また別の書籍にて伊東甚五郎の話を知ることができ、今回はノートで紹介させていただきます。 伊東甚五郎記時代は江戸時代。土佐二十四万石 山内藩政の時代。 伊予と土佐との境を隔てる奥山に、寺川と呼ばれる地がある。 古くはこの地へと赴任する土佐藩士があまりの遠さと道の険しさに自ずと職を退きたいと願い出たという話が残るほどの隔世され
顔に見えるものを見つけると嬉しくなる。 これはいわゆる「シミュラクラ現象」と呼ばれるもので、詳細は以下である。 人間の目には3つの点が集まった図形を人の顔に見るようにプログラムされている、という脳の働きである。 和訳は類像現象。 Wikipediaより。 この画像は向かって左の建物がその条件を満たしている。 このように、3点が集まる事で顔に見えるのですが、顔を作る輪郭がさらに大事になってきます。 優劣をつけるのではなくどれも素晴らしい。 奇異であればあるほど良い。
アンソニー・ホプキンス主演の 「世界最速のインディアン」 と言う映画がある。 この作品は実話を基にした映画で、簡単に 説明すると ニュージーランドの爺さんが古いバイクと共に アメリカに渡り、スピード狂の聖地で夢に挑む スピード狂と言うか、世界記録に挑戦する 猛者たちが集まる聖地アメリカ合衆国の ユタ州にあるボンネビルが舞台の映画で 残虐なシーンがひとつもない映画なので お子さんと一緒にも観れる映画です。 ただ、いろんな意味で子供に影響を及ぼす 映画かもしれません。笑
つい先日、出先で目にした 「自転車のフレーム」 あんまり自転車について知識がないので正式な 呼称がよくわからないんですがまぁ、恐らく自転車のフレームと呼ぶ感じで合ってるんじゃないか。 いわゆる骨組。シャシーか。 自転車のフレーム 変速機がいかにも昭和な自転車。 故マッスル北村氏もこのタイプの自転車を中学生の時、切った貼ったして長距離走行をしたと聞きます。 錆具合がいかにも乾燥したアメリカの南西部に捨てられた廃車のような味わいがあります。 とても高知県中部とは… ここ
毎月更新を目指してますが、かえってネタがたくさんあるがゆえに頭ん中がとっちらかり気味でわーってなってます。 「およそ30日に1度のことも満足にこなせんのか」と何処からか声が聞こえてきそうでガクブルです。 もう3月も終わりなんですが、なんと、1月の街歩きの記録です。笑 1.われら高知の「サンプラ」タイトルにもあるんですが、今回は1月10日の街歩きでサンプラザ上町店が閉店した日で、この日はたまたま予定もなくブラブラと歩きながら写真を撮る日に充てようとカメラを持って外に出てみ
うかうかしていたら2月終わりやん!って なって2回目の更新 今月もお疲れ様でございました! 来月の第一日曜日にあたる3月7日に 僕も参加させていただいてます 「高知路上学会」の初の写真展を 開催させていただきます!ってことで 軽く告知させていただきます。 今月はほんとにいろいろありましたが のちのち、こうしてノートにて積もる思いを 記述しようかと思います。 街歩きにも行けてないので今回は写真展の 宣伝回と言うことでゆるしてくださいまし🥲 この度、僕も参加させていたた