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TORUS=多重連結空間 感性のバイブル -琴線の言霊-
表現する行為
私は創造したモノやコトをアウトプットする際、意識するイメージがある。こうして note を記し、〝公開〟をクリックする際にも、身体の何処かに、そのイメージを宿す。モノやコトを創造する事、発信すると云うことは、エネルギーを放出する事です。
自然界に目を向けると、創造的エネルギーの源として、渦巻きが思い浮かぶ。自然界の動きに直線は無く、螺旋形、或いは渦巻きの形をとる。螺旋形は、混沌から秩序を発展させる流体エネルギーの本来の姿である。銀河の構造から原子に至るまで、生命の自然な動きとして、螺旋形は調和的対応を生むための、最も普遍的な媒体なのである。創造し、発信する行為は、人々の意識に共感を共鳴させていく事だと思うのです。
TORUSとは
エネルギーを社会に放つ時、具体的にはトーラスをイメージします。トーラスとは、具体的にどんなイメージなのかを説明します。
トーラスとは中央に穴のある円環体(ドーナツ型)状の磁場で、ドーナツ型構造の間の空間に通る真空部分、リンゴの芯の部分からリンゴ全体に半円状~円状に取り巻く渦巻きエネルギーの理論をトーラス理論と呼びます。
トーラス理論とは渦巻き状の基本理論で、万物の持っているエネルギーは、トーラス状に循環するという理論です。
ドーナツの中央にある穴の上から入ってきたエネルギーは下に向かって流れ、円を描くようにドーナツの側面を周回し、また中央に戻ります。中央に戻ってきたエネルギーはまた同じようにして下に流れて周回し、中央に戻るを繰り返していきます。反対に、下から入ってきたエネルギーが上に向けて流れていき、こちらも円を描くようにドーナツの側面を周回し、中央に戻っていき、また下から上に流れていくことを繰り返していきます。このようにエネルギーを何度も数え切れない程に巡らせ、永遠に循環していきます。
私たちが目に見えている物のなかにも沢山のトーラス構造があります。
台風も竜巻もトーラス構造をしています。台風は上から見ると渦巻き型に見えます。そして、私たちの住む太陽系銀河も同様に渦を巻いています。惑星は、それぞれの周期で周り続けています。
私たち自身のDNAの二重螺旋ですら、渦を巻いています。
トーラスとは、多重連結空間を意味します。これは、全てが宇宙と繋がっているというイメージです。輪環、円環、宇宙から素粒子に至るあらゆる物質、生命はトーラス構造の自然界のエネルギーの中で、その形態が創り出されました。
日本のしめ縄、ナスカの地上絵、ニューグレンジ遺跡の渦巻き模様等、螺旋や渦巻きを誕生から成長の運動と捉え、生物の根本原理と捉える考え方。円を描きながら回帰することなく繰り返し運動を続ける螺旋。
古代の人々が、繰り返し人間の生や死の不思議を考えるとき、最も近しい形として図像化され、象徴化された運動である。古代人類により描かれている事から、人類は古代から、その構造を理解し、活用してきたと云えるのではないかと思います。
創造的エネルギーの源としての渦巻き
渦巻は、エネルギーの流れを表わすために、太古の昔から用いられていた神秘的象徴で、世界中の様々な遺跡の道具類に見ることが出来ます。単純な二次元の渦巻には、幾つかの特徴的な性質があります。それはその源から始まって、その源に戻っていきます。それはすでに起こったことの意味を明らかにし、新たな光を当て、その結果として起きる新しい発見へと導きます。渦巻は過去の説明であり、未来の予言なのです。
デモクリトス(紀元前460年頃~370年頃)は、古典期ギリシアの自然哲学者で、原子論を完成させたとされています。原子論とは、物質の根源には、目に見えない、それ以上分割することの出来ない、「原子(アトム)」が存在すると考えました。あらゆる変化は、この原子同士が虚空間を移動し、分裂したりくっついたりして生まれている。原子は永遠に不滅で、その数は非常に沢山ある。その原子が、真空の虚空間を漂いながら、相性の良い原子と結びつく。それが大きな塊となって、物質が現れる。勿論、原子がばらばらに離れて物質が無くなるように見えるときがあるけれど、原子がまた分散して、違う物質を創るために虚空間を漂うのだ。私たちが見ている、生成・変化・消滅というのは、このことが行われているのだ。と、説いています。
螺旋形とは
螺旋は、古来、生命現象を象徴するカタチ、或いは宇宙、神を象徴するカタチと考えられてきました。 ミクロの結晶から天空にかかる壮大な銀河まで、あらゆる自然現象のなかに螺旋は見られます。 螺旋は、自然の深遠な普遍性を表しているのです。自然界の生物は渦を巻くように成長しているのがわかります。時空という四次元の世界では、渦巻は圧力の低い領域の周囲で形成され、上向きもしくは下向きに圧力を及ぼす螺旋状の流れと考えることが出来ます。竜巻や台風を思い浮かべると、渦の中心に、それとそっくりなもう一つの渦が出来、螺旋状の流れが2つ重なると、内向きの運動と外向きの運動が組み合わせられます。
人間の本質の核心には、このような二重の螺旋があります。上向きの螺旋は、人間の意識が高められることを表現しており、下向きのらせんは人間の身体が物質化され、物質の領域で進化することを象徴しています。それによって全体的な存在、つまり〝魂〟を、二重の螺旋が創造しているのです。
人のDNAも2本の互いに繋がりあって螺旋状に伸びています。私たちの祖先は昔から自然界に、この一定の規則を見てきました。
創造、即ち〝愛〟の循環エネルギー
トーラスは生命の象徴です。生命の象徴であると云うことは、即ち、愛の象徴でもあります。それは〝不変の愛〟=〝無償の愛〟agape(アガペー)に分類される愛のカタチなのでは無いでしょうか。
もしかしたら、人間の行動は全てその大元を辿れば、agape に行き着くのかもしれません。 人間はきっと愛の中で生まれ、愛を求め、愛の中に生きる存在なのでしょう。
伝統やテクノロジーの要素を過去、現在、未来に巻き込んでは紡ぎ、人々の共感を共鳴させて〝愛〟をアウトプットしていく。私は、こんなイメージを持って創造を解き放っています。
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