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農園うしお(5月上旬、GW号)

こんにちは!

みなさまのGWは、いかがだったでしょうか?

私はというと、田んぼ仕事では早物の田植え(&遅物の苗箱づくり)、畑仕事では夏野菜の準備と、てんてこ舞いの忙しさでした。

毎年の事ですが、GWの方が忙しいです(笑)

こんな感じで過ごしていました。

4/27~29:
嫁さんの実家(熊本)へ里帰り。嫁と子ども達は、同じタイミングで帰っていた親戚と遊びに出発。その間、義父は地域の水路掃除、義息子(笑)はひたすら田んぼと裏山を草刈り。なお4/29は熊本→福岡に夕方に帰宅後、さらに自分の家の田んぼの草刈り。

4/30~5/2:
会社の出勤日。

5/3:
本来は会社は休日だったものの、連休後に納期が迫っている案件があったので、工場の溶接部門と自分は休日出勤。夕方に帰宅後、翌日の田植え準備と、晩生タマネギの病気(白色疫病と思われる)治療として、薬剤散布。このため散布薬剤が早生タマネギにかからないよう、急遽早生タマネギを全数収穫し、庭で乾燥のために広げる。

5/4:
早物の田植え、約8反(おおよそ8000㎡)ほど。父が田植え機で植えている間、同時並行で苗箱(約160箱)洗い。夕方にはトラクター&田植え機を洗車。

5/5:
夏野菜の準備。草刈り→冬野菜の残り&マルチ撤去→石灰・元肥を鋤き込み→畝立て→マルチ張り。夕方から雨が降りそうだったので、早生タマネギを屋根の下へ移動。

5/6:
夏野菜の植え付け、支柱立て。夕方から畑&家の周囲の草刈り。夕方から早生タマネギを紐で結束し、縁側に吊るす。

てんやわんや

本当は、全ての内容を詳細に語りたい(笑)のですが、あまり需要もなさそうなので・・・(^^;)

かいつまんでざっとご紹介していきます、

草刈り

これはもう、農家の宿命とでも言うべき作業で、ひたすらに草を刈ります。

今回のGWでは、草刈りに関して一つ悲しい出来事がありました。

それは…長年使っていた愛機に、オーバーホールが必要な不具合が発生したことです(;;)

作業スタート時には何も問題が無かったのですが、途中でお茶休憩を挟むためにエンジンを切ったのですが…その休憩後、エンジンがかからない…

プラグを外しても、被っている(濡れている)わけでもなければ、そんなに汚れているわけでもない…

「プラグがご臨終?」と思い、プラグを新品に交換してみてコイルを引くも…なんと、新品でもスパークが飛ばない。

こういう時は経験上ほぼ間違いなく、中の発電用コイルがやられている状況です。うーむ、オーバーホール&部品新替え案件です。

もちろん修理すれば使えるのですが、部品調達と費用・時間がそれなりにかかっちゃうよ、って話です。

かれこれ10年以上は使っているこの子。とりあえず、長期休暇に入ってもらう事にしました。ひとまずお疲れさまでした!(^^)

実は数年前に、この子よりもハイパワーな(というか、国産最高クラスのパワーの)スペア機を用意していました。ただ、この子の調子がずっと良かったために、なかなか代替わりせず、使い続けていたのですが…いよいよ世代交代ですね。

新しいマシンは、共立の36cc機です。今までのものが26ccだったので、パワーが一回りどころか、二回り以上違うのを実感できます。

とはいえ、フルスロットルで使うことはめったにありません。むしろ、常用回転数の時点でエンジンに余裕があるという事の方が重要です。

(※ちなみに今までの26cc機も、決して小さいものではなく、一般農家用としては十分なパワーのものです。

おおよその目安としては、23cc機は小柄な人用、26cc機は一般農家用として十分です。ここからプラスαとして、硬い・太い草を中心に切る人や、本職用の人には32cc機や36cc機があります。

当然、排気量が大きくなると重量もかさみます。扱えるだけの体力がないと、かえって使いにくくなります。

カタログスペックが重要ではありません。自分の用途とフィットするかどうかが道具選びには一番肝心なことです。)

ハンドル周りの仕様が、昨今の安全対策のためにやけにゴテゴテして(なんて言っちゃいけませんが)いますが、実際に使うとそんなに違和感はありませんでした。

故障した子は時間が取れたときに修理して、スペア機として保管する予定です(^^)

田植え

大小ありますが、5枚の田んぼ(合計で約8反、8000㎡程度。)の田植えをしました。

いまいち広さが分かりにくいですが、小学校などの25mプール(6コース)だとだいたい325㎡なので、その24,25倍ぐらいですね!(やっぱり分かりにくい!)

田植え機に乗るのは、ウチの父の仕事です。私はひたすら土手側からサポートをします。

田植えという作業を効率的に行うためには、2つコツがあるように思います。

一つは「作業中の田植え機の稼働効率をいかに高められるか」であり、もう一つは「田植え終了後に行う跡片付けの量を、可能な限り植え付け作業中にラップさせて行い、片付け完了を早められるか」ということです。

この2つをしっかりこなすのが、サポート役の腕の見せ所です。

田植え機というのは、「植える」という作業はもちろん速いです。ただ、それは同時に、苗を消費するのも速いということになります。

また、うちの田植え機は、植え付けと同時に肥料の施肥も行いますので、肥料の補充も必要です。

苗にしても肥料にしても、土手際に補充に来る際にすぐに渡せるよう、準備しておく必要があります。この作業が最優先です。

その上で、この準備をしながらも、空いた時間で苗箱をどんどん洗います。この時期は、田んぼ側の用水路に水が流れていますのでその水をつかって、ブラシでドンドン苗箱を洗っておきます。

8反分だと、苗箱はおおよそ160箱程度となります。この量を、作業終了後にまともに洗うとなると、洗うだけで数時間かかってしんどいです。

なので、出来るだけ植える作業の時間とラップさせて行います。全てを洗えずとも、いくらかでも減らすことに意義があります。

こういう風に作業していると、ほとんど休む暇はありません。田植えというと植える作業にばかり目がいきがちですが、実際にはサポート側の方が大変なのです。

また、うちの田んぼの場合、竹林のそばの圃場もあるのですが、たけのこが湧き出過ぎている土手もあったりします。

放置しておくとどんどん広がるので、早め早めに対処する必要があります。

田植えとは直接関係ありませんが、この時期にはこういった作業も、可能な限り並行して行っていきます。今回は田植え中にやっつけました。

鋸(のこ)で切るのは効率が悪いので、こういうものは鉈(なた)でスパーンとやっつけていきます。

最後に、田んぼのジャンボタニシをひろい集めている長男と次男(笑)

夏野菜の畑の準備

田んぼの田植え作業を優先させつつ、あいまを見て、趣味の(&家族の実益を兼ねた)畑作業もやっていきます。

冬野菜の残り(ダイコンが15本ほど。自分の家の分を取り、他はご近所にばら撒きました!)を抜き、古いマルチを撤去します。

マルチには、マルチ留めという杭を使って固定する方法と、土だけを載せて固定する方法があります。私は後者の、土のみで固定する方法を採用しています。

なぜかというとまさに今の作業、古いマルチの撤収が楽なんです。

杭を使うと、杭の回収が結構面倒だったり、マルチを引き抜くときに杭の穴からちぎれたりして、非常に手間がかかります。それが、土のみの固定だと、そのストレスがほとんどありません。

もちろん、最初に土を載せる作業に慣れが必要にはなりますが、慣れてしまえばこちらの方がおススメです(^^)

さて、古いマルチの撤去が終われば、そこに石灰と元肥を施し、鋤き込みます。

私の耕作スケジュールだと、このあとすぐに植え付けの必要があるため、石灰としては苦土石灰を使用します。

通常、石灰というと消石灰(学校のラインを引くやつ)の事を指します。ただ消石灰は、鋤き込み後にすぐに植え付けを行うのには向きません。

この点、苦土石灰は比較的アルカリの効きが弱いため、鋤き込み後間もない植え付けに適します。なので、私はいつも苦土石灰の一択です(笑)

肥料分としては鶏糞を主体に、ほんのわずかに普通化成(8-8-8)を施します。

鶏糞は非常に安く使いやすい肥料ですが、肥料分自体はそこまで高くありません。私は肥料としてというよりも、中長期的な有機分補充としての資材として見ています。

面積当たりで言えば、鶏糞は標準使用量のおよそ2倍程度使い、逆に普通化成は1/4~1/2程度の量にしています。良くも悪くも自己流ですが、毎年これでうまくいっているので、きっと大丈夫なのでしょう(^^;)笑

肥料ついでに、周囲の草刈りをした後の草も、熊手箒でかき集めて一緒に鋤き込みます。緑肥とするには微量ですが、無いよりはマシです。ここまで終わった状態がコチラ。

これらを撒いた後、耕運機で鋤いていきます。手押しの耕運機としては中程度のパワーのものですが、家庭菜園程度には十分なものです。

なお、今回は耕運機を使いましたが、極小スペースの耕耘には向きません。そういう時はこの「三又(みつまた)」のほうが勝手がいいです。又は2つしかないのに三又…(笑)

使う人の体力にもよりますが、基本的にはある程度の重量があった方が耕耘しやすいです。私の物は祖父の代から柄を替えながら使い続けている、結構重量があるやつです。

耕耘の後は、畝を立てていきます。その際に使うのはこの平鍬(ひらぐわ)です。この子も年季が入っています。

耕運機に培土版(ばいどばん)というアタッチメントを装着して畝を立てる方法もあるのですが、私は作業通路を広めにしたかったり、畝自体をかなり高めに立てたかったりするので、ここは手作業でやっています。

こんな感じで畝を立てます。畝の肩の部分が少し平らになっているのは、土を寄せた後に平鍬でポンと叩いているからです。こうすると、高畝でも(若干)崩れにくくなります。この写真は作業の8割程度の所です。あと2割程度、筋を整えたり、植代面を整えれば完了です。

その後は、夏場の雑草防止のためにマルチを施します。2~3人いれば楽な作業なのですが、私はいつもえっちらおっちら、一人でやっています。なお、張り終わった時の写真は撮り忘れました(^^;)

その後支柱を立てながら、夏野菜の苗を植えていき…こんな感じで終了です!

ふぅ…終わった…!

私が耕運機を移動させる傍ら、子ども達はこのマシンで帰宅。なにげにスバルの良いエンジン積んでます。(このスバルの汎用エンジン、今は生産終了みたいですね…現行機種は三菱のエンジンです。ちょっと残念。)

ドコドコドコ・・・公道ではちゃんと降りてね(笑)

1号農園の野菜たち

現状、こんなラインナップです!

ブロッコリー

1番めに植えたやつは既に菜の花が。こちらは後から植えた方で、やっと収穫期です。結構青虫が付いていますが、可能な限り農薬は使いたくないので、放置です。このぐらい株がしっかりしていれば、なんとか持ち堪えられる…はず?

セロリ

成長が遅いですね…今しばらくの辛抱です(笑)

ニンジン

1番目のニンジンは既に収穫を終え、こちらも2番目に植えたやつです。間引きが追いついていない…(^^;)

ゴボウ

だいぶ茂ってきました!

シシトウ・トマト・ミニトマト

手前がシシトウ(×1)、ミニトマト(×2)、トマト(×2)です。畝方向に株間60cmにて。奥の支柱には、のちほどゴーヤを植える予定です。

オクラ・ピーマン

手前がオクラ(×2)、奥がピーマン(×3)です。こちらも株間は60cmほど。オクラは1本にすると勢いが強すぎるので、あえて間引きせず2本~3本のまま育てていきます。

長なす

長なすはそれなりに消費するので、5株植えています。

きゅうり

こちらは3株植えています。このきゅうりが取れ始めるぐらいになったら、追加で3本植え、時期をずらしながら収穫したいなぁと思っています。ちなみに私が毎年育てているのは、四葉(スヨウ)という品種で、果実にトゲが痛い位にピンピンしている品種です。個人的には四葉が一番美味しいと思っています。

泣き所として、鮮度が落ちやすいという点がありまして、最近はスーパーではあまり扱っていなかったりします。逆に言えば、家庭菜園だからこそ食べやすいというのもあります。お勧めです!(^^)

スナップエンドウ

白い花が咲いていますが、もう終盤間際です。恐らく、この花につく実は、あまり大きくならないんじゃないかな…と思っています。中段付近にはまだまだ莢がありますので、それらの収穫が終われば、ここを片付けるかな~と思っています。

この前、試しに生でかじってみたのですが、フツーにうまかったです!でもやっぱり、塩ゆでしたほうが美味しいです!(当たり前)甘さが引き立つのに加え、最後のえぐみが和らぎます(^^)

ブロッコリー・かつお菜・サニーレタス・パセリ

ブロッコリーとかつお菜は、ちょっと実験したいことがありまして、種採り用に残しています。サニーレタスはトウが立つ直前ですが、まだ収穫できています。パセリはもはや森になっています。

先日、学校のママ友がやってきたときに、パセリが好きだというので大量にあげましたら美味しかったそうです(笑)

「まだあったら、貰えるだけ欲しい!取りに行くから!」だそうです。我が家ではパセリ単体ではそんなに使わず余らせてしまうので、こうやって貰ってくれる人がいるのはありがたいです(^^)

早生タマネギの収穫&保存

通常、早生タマネギはあまり保存に向くものではなく、さっささっさと食べた方がいいモノにはなります。

でも逆に言えば、乾燥させられれば、ある程度は持つものでもあります。

…ある程度は、でありますが(笑)

本来の予定では、可能な限り畑に置いておきたかった(家に持って帰ると邪魔だから)のですが、同じ畑に植えている晩生タマネギが、どうにも病気の様子でして、あまり薬剤は振りたくないとは思いつつ、仕方なく散布することにしまして…

そうなると、そのままだと早生タマネギにも薬剤がかかってしまうため急遽、早生タマネギのみ全数収穫してきました。

本来は丸3日程度は天日に当てたいところでしたが、1日目は晴れたので天日で乾燥させたものの、2日目は下り坂…

仕方なく早々に切り上げ、ひもで縛り、軒先に吊るすことにしました。

さて、一般的にタマネギを保存するときは、周りの茶色い皮は剥がさずに、通気の良い日陰で保存するのが良いと言われています。

ただ今回、父が「皮を剥いてから吊るした方が、保存がきくらしい」という謎情報を仕入れてきました。

内心、「え?ガセ情報じゃない??」とも思いましたが、一度言い出したら聞かないのがうちの父。一人さっさと皮を剥き始める…いやそれ、俺のタマネギなんやけど…(笑)

私は私でネットなどで調べてみると…9割強は「向かないほうがよい」と出る一方、ほんの一部「向いた方がよく乾く」という意見も発見。

物は試しと、今年は皮を剥いてから吊るすこととしました。まぁ最悪失敗しても、後から取れるタマネギでカバーできるし、なんて思いながら。いいんです、どうせこの父、言う事聞かないんですから(笑)

失敗したら失敗したで「やっぱり剥いたらダメやったやん!」と、成功したら成功したで「いいやんコレ!」と言う事にしましょう。

さて、どうなることやら。

いまだかつて、こんなに真っ白になったタマネギが吊るされている光景は見たことがありません。なんだか斬新(笑)

120個ぐらい吊るしました。

最後の写真は、皮むきと根切りの作業をしているマゴとジジ。

・・・おわり

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