読書感想文ーー『美術手帖』
特集「『ブラック・アート』とは何か?」を読んで。
「ブラック・アート」というのは、私の付け焼き刃な説明をすると、有色人種、黒人、エスニック・マイノリティのアーティストによる(白人男性によるもの以外の)アートのこと。
ブラックという言葉自体が、様々な捉え方ができる。アフリカに住まう黒人の人を指すだけではなく、植民地政策、帝国主義とは、切っても切り離せない存在を指すから。アメリカの占領地だったフィリピンの人もブラックだし、奴隷船で連れてこられた人をルーツを持つアメリカ大陸の黒人の人もそう(もしかしたら、韓国の人や中国の人も「ブラック」の対象になるのかもしれない)。
アートは誰のものか。
ずっと西洋のアートは白人の男性によるものだった。かつてヨーロッパにあったアカデミーと呼ばれる組織に所属するのは男性だけ。もちろん白人だけ。
女性に、そして、様々な人種に、国を超えてアートが広がっていったのは、つい最近のことらしい。
ジェンダーの問題、人種の問題を無視できない世界、それが「ブラック・アート」の世界というもの。現代の世界のあり方。
色々な人が発言権を持つ。アートを発信する権利を持つ。
当たり前のことが、当たり前になってほしい。そんな願いが「ブラック・アート」には込められているのではと思う。もちろん、そんな生易しいものではないことは、分かっているけど。怒りとか、苦しみとか、そういう負の感情のマグマかもしれない。
ふとした違和感、そういうものを見過ごしていないか。
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に臆病になって、または、知らないフリをして、または、その字の通りに偏見に気づかず、結局、偏見通りに振舞ってしまう。偏見の塊。
この特集を読んで、知らないということを知ることができてよかったなと思った。
「ブラック・アート」という今まで埋もれて、もしくは潰されて、ないものとして扱われていた世界に、光が当たり始めている今という時代に、生まれてよかったなと思う。
たくさんのことを知らない。のは、たくさんのことを知ることができるということ。
新しい世界にであえた。
女性や男性や性別のあり方に区別されることなく、肌の色や、文化や、バックグラウンドに左右されることなく、アート(芸術)を、そのアート(天与の才能)のままに表せたら、という願いがある、と知ることができた。
簡単な事ではないけど、グローバルに繋がれるツールのある世界だから、見えてくる不自由。発見できたアート。私はまだ、実際には何も見てないに等しいのだけど、色々なものに興味を持ち、生きていきたいなと思った。
【今日の英作文】
「夢の中で私は学生でした。卒業が決まって喜び、それから私は「まだ勉強したかったな」と言うんです。」
"In my dream I was a student. I jumped with joy when my graduation came true. Then I went, 'I want to study more at this school.'''
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