確かにあなたは

人はそれぞれ違う。

それぞれできることも、得意なことも、できないことも、不得意なことも違う。

あの人みたいになれたらいいな。

憧れを持つ。

あの人になりたい。

願望を持つ。

でも、誰もがどうやっても違う人間で。

「ガンダムSEED」というシリーズアニメの中で、あるキャラクターが言う。

「あなたが優しいのは、あなただからでしょう？」

「あなたと私は違う。それはあなたと私だからでしょう？　だから、人は人と出会えるのでしょう？」

正確な引用ではないけど、こんな感じのセリフがある。

私はこのセリフがとても好きだ。

私は誰かに強烈になりたい（なり代わりたい）と思ったことはない。

世の中、羨んでも、妬んでも、どうしようもないことばかり。

病気にならなかったら、と思わなくもないけど、たぶんどのみち、なんかの病気になってた。

自分のポジティブな気持ちを、自分で否定的に捉えたり、うまくいかないことを、ひどく自分のせいにして、あの人だったら、こんなこと考えたり、思わないんだろうな、こんな失敗もしないんだろうなと思うことはある。

こんなふうにネガティブにうじうじしたり、落ち込んだりしないんだろうな。

確かにあなたは、欠点まみれのどうしようもない「あなた」なのかもしれないけど、かけがえのない「あなた」でもある。

誰とも違うたった一人きりの、あなた。自分。

あなたが今のあなたであるのは、あなたがあなたの歴史を持って、辿ってきたから。

それがどんなに情けなくても、惨めでも。

誰のせいでもなく、誰かのためでもなく、あなたがあなたであったから。

誰かの影響を受けるも受けないも、あなたの自由。

誰かの支配から逃げ出すかどうかも、あなたの自由。

「ガンダムSEED」のこのセリフは、私は私だから、他でもない今の私なのだと言っているように思う。優しさも、強さも、弱さも、醜さも、別に備わった能力や立場のせいだけじゃないと。

私が誰か別の人だったら、私はまた違う人生をおくれていたのかもしれないけど、それは私じゃなかったと思う。

禍福は糾える縄の如し。

いいこと、悲しいこと、人生は半分ずつ。

幸不幸は、コインの裏表。

短所は長所の裏返し。

人が人と出会えるのは、違う人間だから。

違う人生を歩んできて、違うのものを見てきたから。違う人として出会うことができる。

私はいろいろな年代の、いろいろな考え方を持つ人が集まる、このnoteという街に出会えて良かったなと思う。

私なりの道行きを歩んできて、出会えた世界だから、大事にしたいなと思う。

人はどうしても比べてしまう生きものだけど、それでも自分は自分。

私は私の生き方をしてきたと、胸を張りたい。

確かにあなたは、私という自分を生きてきたと思いたいから。

【今日の英作文】
ここだけの話ですが、悩みが解消したのです！
Between you and me, my concern was solved!

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