ピアサポート
ピアサポートの効果。
ピアサポートは【不便】だけでなく【不安】に寄り添うことも期待出来る。
当事者の苦手なことにたいして、対策とか方法を伝えるだけでなく、その奥にある【存在不安】や【気持ちの揺らぎ】もサポート出来ないといけない。
不自由さを乗り越えるような工夫ももちろん大事だが、不安(不自由さへの不安や存在不安)や変化(周りとの関係性の変化)とどのように付き合っていくのか?という悩みを受け止め、共に考える事ができる。
専門職は、しばしば不便を解消することに片寄ってしまうことがある。(あくまで自分の経験上の話で反省を込めて)
認知症による不便さを軽減する方法ももちろん大事だが、もっと本人が抱える不安や絶望に寄り添うこともしていかなければいけないと思う。
そしてそれは当事者じゃないとわからないことが多々あるんじゃないか。
クリニックで当事者の話を聞いていると悩みの多くは、認知症の不便さだけではなく、不安から来る人間関係のことである。
どうやって働き続けられるか?家族との関係は?周りの目が辛い。。。
どうやって今までの生活を続けていけるか?
どうやって受け入れていくのか?
当事者は【出来ること、出来ないこと、やりたいこと】を自分から周りに伝えていかないといけないが、それを引き出すのにピアサポートはとても有効だと感じる。
本人の思いを聞き、それを受け止めるかかわり合いの場が大事である。
nothing about us without us
私たちのことを私たち抜きで決めないで!
今はまだ、当事者でない自分はわかった気にならないで、対話を続けながら不安にも寄り添い続けようとする姿勢を忘れないようにしたい。
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