つながり活動 〜ダイジョウブでつながる〜
今日はオカンと散歩がてら近所のスーパーに買い物に出かけた。
歩いて15分くらいかかるので、おかんにとってはいい運動になるという思いもある。
10分程ゆっくり歩いていると、後方でガタンッと大きな物音がした。
私とオカンが振り返ると、
なんと男性が自転車ごと倒れていた。
「 うわっ 」
と思わず声を出してしまう。
オカンには待ってもらうように伝え、駆け足で近寄った。
「 オゥ〜、イタイ、イタイ… 」
おそらくベトナム人の方のよう。
「 大丈夫ですか? 」と声をかけると、
「 ダイジョブ、ダイジョブ、ダイジョブ… 」
と答えられ、意識はしっかりしている様子。
自転車を立て、
本人の顔や腕を見ると、
左の頬と腕に擦り傷ができている。
「 頭とか痛かったり、気持ち悪かったりしませんか? 」
と聞くと、
「 アタマ、ダイジョブ、チョット、カナシイ… 」
と答えた。
「 コケて痛くて、悲しいですね 」
と言うと、
ゆっくりと身体を自分でおこしはじめた。
少し身体を支えると、自分でたつことができ、
「 イタイケド、ダイジョブ、アリガトウ 」
と、ベトナム人らしき方は言った。
すると、
私の足にコツンと何かがあたる。
少し驚いて後ろを振り返ると、
オカンが推し車を押して、
私の背後まで近寄ってきていた。
そこでオカンが言う。
「 ダイジョブ、ダイジョブ〜! 」
いやいや、
おかん、
ベトナム人さんは痛がってるのに、軽く言うな〜。
それに俺の足に推し車が当たってるんですけど。
すると、
ベトナム人らしき方が笑顔になる。
「 オバアチャン、ヤサシイヒト、アリガトウ! 」
と言って、自転車を再び走らせていった。
オカン、
声をかけたん、俺やねんけど。
それに、まだ推し車でグイグイ足を押されてるんですけど。
歳を重ねた人間の、
「 ダイジョウブ 」は、
説得力というか、
あったかい言葉なのだろうか。
確かに、私が言う「 大丈夫 」は、
「 簡単に大丈夫って言わんといて 」となりそうだが、
オカンの大丈夫は、
違うような気がする。
足に推し車は当たったままだったが、
まぁ、大丈夫か〜
と思えた。