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【すっぱいチェリーたち🍒】宇利盛男 すっぱいよ、永遠なれ🍒〜最終回〜

「なんで急に

文化祭の話なんか

聴いてくるんや?」

長男に問いかけた。

今は妻と娘が買い物に出かけていて、

私と長男の2人。

リビングでくつろいでいた。

「おとんって、

モテてたん?」

続けて質問をしてくる長男。

「も、もちろんやんっ、

お父さんは、

たまに家に遊びに来る

阿久たちと、

バンドやってたんやで!」

父である私の高校の卒業アルバムを開けて、

興味深そうに見ている息子だが、

私の話には

相変わらず上の空だ。


先日、

仕事の1つであるラジオパーソナリティの

次回のイベントの打ち合わせを終え、

帰りに馴染みの古びた商店街を歩いていたら、

息子がすれ違う色んな人に声をかけていて、

とても驚いた。

なんだか懐かしい光景のように思えた。

「あいつにも、

地域の見守りをする心があるんやな〜」

オレは感心した。

私の若い頃は、

そんな余裕はなかったな〜と

遠い昔を思い出しては、

うっすらと蘇ってくる

「すっぱい気持ち」

を味わっていた。


私が田梨木高校に通っていたのは

もう30年以上も前の話だ。

今は妻と息子と娘の4人で

平凡ながら幸せな暮らしを送っている。

私の妻も

田梨木高校で出会ってから、

遠回りもしたが、

一緒に人生を歩んでくれている。

卒業アルバムを見返すと、

その当時の妻とのやり取りが脳内に

すっぱさと共に映し出される。


「ただいま〜、

おとん、

チェリー買ってきたで〜!」

買い物から帰ってきた娘が

笑いながら玄関から駆け寄ってきた。

「いやいや、

お父さんすっぱいの苦手やって

言ってるやんっ!!」

そのツッコミを聴いて、

「盛男はほんと、

昔から変わらないよね〜」

なんだか嬉しそうに

笑っている妻の姿が見えた。


どちらかといえば、

すっぱい人生だった。

でも、

今では酸いも甘いも

一緒に味わって、

共に歩んでくれる家族という存在がいる。

色々あったけど、

あの時代のすっぱさがあってこそ、

今のオレが作られているのだと思う。

大切な家族となってくれた妻。

出会わせてくれた田梨木高校。

一緒に過ごした仲間たち。

すっぱい思い出が

たくさん詰まっているけれど、

楽しかった高校生活は

今でもずっと、

自分の心の支えとなっている。


ありがとう、

田梨木高校。

ありがとう、

つながってくれた

すっぱい仲間たち。

またいつか、

どこかで集まりたいな。

BBQは、

絶対にしないけどね。笑

田梨木高校卒業アルバムの1枚より(よしよしさん作)



                 〜 完 〜


<今まで本当にありがとうございました!>

トータル:180記事(以上)!

10月途中から(正式には11月から)

フライングしながら始まった

『すっぱいチェリーたち🍒』。

皆さんのおかげで、

無事にゴールすることができました👏。


本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

関わってくださった皆様、

本当にありがとうございました!

いろんなすっぱいが

記事の中から感じられて、

古き良き学生時代を思い出しました。

楽しかった〜〜〜。

これからも私たちの

すっぱいよ、

永遠なれっ🍒✨


<お疲れさまスタエフライブをします!>

12月27日(金)21時〜。

うりものスタエフチャンネルにて

ライブ配信しながら

物語を振り返ったり、

楽しくおしゃべりしながら、

物語の完成を祝いたいと思います。

是非、

遊びに来てくださいね!






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