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「そんな遅くまで起きてたん?」。

「話してて、気づいたら深夜2時やってん!」。

リビングのソファであくびをする息子。

この春から、息子が彼女と遠距離になった。

だからということでもないらしいが、

よく電話をしているらしい。

眠いと思って時計を見たら、夜中の2時だった
らしい。

懐かしい感覚だな〜と思いながら、

ハッとした。

「あれ、俺って・・・」。

思えば、時間を忘れてしまうくらい、

夢中になったことって、いつだっただろうか?

楽しさで、心を弾ませたことって・・・。

何度考えても、大学生の頃まで遡ってしまう。

ずっと仕事をしてきて、

こんな私でも、達成感のあることも
少しはあったのだが、

「楽しさで、心を弾ませたこと」となると、

なんだか違う気がして。

「 えっ、こわっ 」。

冷めないうちにと、コーヒーを飲み干す。

とにかく家族を守らないとと、

必死にもがいていたのは間違いない。

ちょっと真面目になりすぎていたのかな?

それとも何も考えてこなかったのかな?

余裕がなさすぎたのかな?

かな?かな?と色々思っていたら、

「あれから〜僕たちは〜

 何かを信じてこれたかな〜♪」。

と、背の高いコーヒーカップを片手に、
急に口ずさみたくなった。

深刻なのか、ふざけてんのか、よくわからない。

そんな自分を笑った。

息子を眺めると、
テレビに夢中になり、笑っていた。

早くに父を亡くして、父親像が分からなかった
自分にも、「笑顔のある家族にしたい」という
思いはあった。

気づいたらもう、アラフィフ。

こんなオジサンの夜空にも、

もう明日が待っている。

息子を見習って、

好きなだけ笑ってから、寝よう。


皆さんは最近、

「気づいたらビックリするぐらい

 時間が過ぎていた💦」

 ていうこと、ありましたか?


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