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つながり活動 〜 職場の井戸端会議でつながる 〜

介護の仕事での、従業員教育の話です。

介護の仕事を選ぶ方特有の話ではないと思うのですが、

介護の現場で、教育を担当する立場になって思うことは、

利用者の立場になって考えて仕事を進める従業員と、

仕事をパターンで捉え、自分中心に仕事を進める従業員の、


大きく2パターンの方に分かれるように思います。

お察しの通り、

利用者の立場になって考えられる従業員になってもらいたいと思っています。

この分かれ道が、従業員の介護の質を決めると思っています。

世代の差なのかなと思っていましたが、どうやら関係はないようです。


1日の過ごしの、ある1つの場面に過ぎないのですが、

例えばお昼ご飯の場面を見ていても、

高齢者が食事を済ませた後、

その方のペースや特性、次にしたい行動などに合わせて、

下膳のタイミングを計っている従業員がいれば、

食べた直後の高齢者を見つけては、駆け寄り、

すぐに下膳をすることを繰り返す従業員もいます。


人の考えは、その人の言動のふとしたところに現れるものだと思います。


会社として、大切にしたい思いは

「 利用者の立場になって物事を考えること 」。

何度も研修したり、何度も現場で伝えています。

ですが、その考えがなかなか浸透しにくいのが現実です。


まず、「利用者第1」が定着しない原因は、

教育を担当する私の伝え方に問題があると思います。

興味がもてる伝え方や、従業員の性格や特性に合わせた伝え方などを改善していきたいです。

そして、定着しない他の原因の1つに、「働く環境」の問題もあると思います。

人材不足で毎日忙しすぎて、考える余裕がない。頑張ることが当たり前になっていて

賞賛の声がない。給料・ボーナスが少ない、休みが取りにくい等で

学ぶモチベーションが下がってしまっている可能性もあります。

経営に関わる問題なので解決には時間がかかるかもしれませんが、

「従業員が働きやすい、働き続けたいと思う環境」

を作る努力をしないといけないと思います。

あと、従業員自身の問題もあると思います。

言われたことしかやらないという人もいます。

無意識かどうかわかりませんが、誰かがやってくれると

思っている人もいます。

自分が困った時だけ、相談してくる人がいます。

自分が困らなければ、何も言ってきません。

色々伝えると、

「 いっぱいいっぱいなので 」と言います。

正社員、パート職員などの立場の違いもあるかもしれません。


私は昔ほど、

「 仕事としてやっているのだから、頑張るのが当たり前だ !!」

とは言わなくなりました。

働く中で、

現実的にできる範囲で考えていかないといけないと思うようになりました。

いくら会社の方向性に対して、

私個人の理想の現場の形があったとしても、

結局、その環境、そこで働く従業員の力でできる形でないと、

継続できないと思うようになりました。

諦めたということではなく、

現実的にできる形にしていくということ。

そのためには、

従業員と会話を重ね、つながりを深めながら、

「 自分達でできる形 」を

一緒に見つけていく努力をしなければならないと思っています。

その中で、

1つでも、

「 利用者のためにできること 」

を考えられる機会を体験し、

体験をもとに「自分ごと」として、

身につけてもらえたらなと今は思っています。

「 職場の井戸端会議でつながる 」。

悩みは尽きませんが、

1日5分だけでも、つながる時間を作っていくように心がけて仕事をしています。


1日5分の井戸端会議







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