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今回は私の考えや思いを元に、色んな方とつな
がっていけたらいいなと思います。

障害者福祉の世界で約10年、高齢者福祉の世界
で約10年、現場で働いたり、管理する立場とし
て働いたりして、今、たどり着いている私の介護
に対する哲学というか、「介護の仕事とは?」
という問いに対して、

介護の仕事とは、「 対象者に笑ってもらう仕事 」


だと、今の私は捉えています。


「笑う」にも色んなレベルがある

介護の仕事をするということは、基本的には介護保険
を受けている高齢者や、何らかの障害があり介助が必
要な方達などを対象として、仕事をするということに
なります。対象となる方達に対して、「笑ってもらう」
ということになるのですが、まず、笑ってもらえてい
るかの評価は、対象者の笑顔が基本的な評価基準とな
ります。うまく笑うという表現ができにくい人もいま
すが、抽象的ではあるものの、一般的にはわかりやす
さがあると思います。具体的に言うと、笑うには色ん
なレベルがあると思いますが、大きくレベル分けをす
ると、「微笑む」、「笑顔になる」、「爆笑する」
の3段階に分けることができます。音や表情で分けると、
「フフッ・ニヤッ」、「アハハハ・ニコニコ」、
「ゲラゲラ・クシャクシャ」と表現できると思います。
それぞれのレベルの笑いに対して、
「どうすれば、そうなってくれるのか?」
を自分(スタッフ)なりに考えていくのが仕事の内容
だということになるのです。例えば、「微笑み」は
所作や会話(話す・聴く)等から引き出すことができ、
「笑顔になる」には、対象者に合わせた何かしらの
準備が必要になる。「爆笑する」には、企画力などが
必要になってくる。初対面の方に対していきなり爆笑
を狙うのは、お笑いのプロや企画のプロにしかできない
と思うので、まずは介護の仕事をするにあたっては、
「微笑み」を引き出すことから始めることになります。
当然、人によって「笑いのツボ」は違ってくるという
のは言うまでもありません。


ジブンゴトとして積み上げていきやすい「笑い」


介護の仕事を始めた頃は、まずお客様の名前と顔、性格、
特性などを覚えることを優先したいが、ただでさえ人員
不足の現場が多いので、どうしても業務内容を先に覚え
てもらい、その後でそれぞれのお客様の性格や特性など
を覚えてもらうという順番で教育が行われやすいと感じ
ています。働き始めた人も、「まずは足を引っ張らない
ように」と必死に業務内容を覚えることを優先させる傾
向にあるのではないかと思います。それ自体は悪いこと
ではないのですが、一度業務内容を覚えると、教育する
側も教育を受ける側も、そこで満足してしまい、共にそ
れ以降のお客様の性格や特性、ニーズなどを 理解して
いくという大切な部分を置き去りにしてしまう場合が多
いと感じます。それにより、「お客様の思いに寄り添う」
という大切なところに意識が向かわず、「スタッフ自身
がいかに自分の業務をスムーズに進められるか」だけに
意識がいってしまいがちになります。そういう状況に陥
っている介護場は多いのではないかと想像します。それ
では対象者に提供する介護サービスの質は上がりません。
そうなってしまう介護現場の状況の中で、諦めずに、現
実的にできる形で対象者の思いに意識を向けていく
(ジブンゴトとしていく)ためには、介護スタッフが対
象者を「笑わせる」ということに着目していくことに可
能性を感じています。業務内容を進めるというのは、す
でにオーダーがあって、それに応えるという形の受け身
の行動ですが、「笑わせる」というのは、スタッフ側か
らの主体的な行動ということになる。この「主体的に対
象者に関わる」という行動が習慣化されることが、介護
サービスの質を上げるのにはとても重要なポイントだと
感じています。また、たとえ忙しい中でも対象者と関わ
る場面は必ずあり、そこで会話の中で「笑わせる」とい
うことを実践していくことは、手軽に始められることで
あり、更に対象者からすぐに反応をもらえて、自分の評
価として実感できやすい。「微笑み」から「笑顔」、
「笑顔」から「爆笑」へと、ステップを踏む動機も出来
やすいのではないかとも思います。


介護のイメージを変えたい

一般的な介護の仕事に対するイメージは、「介助が大変
そう、下の世話が大変そう、認知症の方の対応が大変そ
う」等というようなイメージが浸透してしまっていると
思います。現実として、そういう場面もあるが、それは
介護の仕事の一部でしかない。
しかし、介護の仕事が「対象者を笑わせる仕事」だとい
う説明を受けたら、最初は違和感として注目される。
そして現場で実践されていくことで「対象者と関わる楽
しさ、笑顔を引き出す嬉しさ」を感じることが出来ていく。
そうなると、たとえ給料が低いという課題があったとし
ても、まずは介護という仕事自体に魅力を感じられるよ
うになるのではないかと思うのです。


手を取り合って、良質な介護人材を増やしたい

超高齢化社会を迎える中で、介護人材の確保は急務である
と感じます。数年前から、求人をかけても全く電話が鳴ら
ないということはずっと経験しています。人材紹介に高い
費用を払って、人材を紹介してもらうしかなく、費用も膨
らむばかりだし、とうとう人材紹介会社へ連絡しても、す
ぐに紹介してもらえないことも多々ある状況になってきて
いる。「資格はないですけど、いいですか?」という紹介
内容も増えてきている。また、他の事業所で働いていた人
材に来てもらったとしても、結局、介護人材の取り合いに
なっているだけで、増えているわけではないので、介護人
材を増やすという根本的な課題の解決にはなっていません。
外国人労働者も、この物価高騰などで、日本での生活が苦
しくなって、そろそろ日本以外の国に目を向けていて、
帰国してしまうことも増えてくると予想されます。実際、
働く市の他の事業所の外国人労働者が日本を離れることに
なったという話をよく聴きます。
現在、仮に事業所の中に10名ほどの働くスタッフがいたと
して、現実として今後リーダーとして活躍していける人材は、
2〜3人程度です。残りの7名ほどのスタッフは、その日の
業務をこなして帰る仕事の進め方の人や、ちょっとしたこと
で仕事を辞めてしまう人である傾向が高いと私は感じてい
ます。(もちろん、働き始めた頃はそんなことはなかったと
思います)。介護業界の質を上げていくためには、まず
「リーダー格」の育成が現実的な方法になると思うのですが、
私はどうしても「7名の現場スタッフ」の中からも2〜3人は
介護の仕事を主体的に進められるようになれないかと思って
しまいます。何かの縁で、介護の仕事を選んだわけなので、
そういう人達にも「質的変化」が起きる仕組みを作れないかと、
ずっと考え続けています。まず、目の前の対象者に意識を向け
られるようになり、色んな経験をしていくことで、リーダー格
の人材となれる「オリジナルの介護哲学」が創られていくの
ではないかと思います。


リーダー格となれる人材の中でも、まだまだ不安を抱えながら
日々現場で奮闘している方もたくさんいると思います。
そういう方達のためには、私がnoteで出会った3人の介護の
強者のような方達がサポートしてくれると思います。
(もちろん、サポート内容によっては有料の部分もあると思い
ますが、充分に価値のあることを教えてくれると思います)


私は、現場で働くスタッフで、まだまだモチベーション
を保つことが出来ていない介護スタッフの方達に対して、
少しでも介護の仕事の楽しさや、思いが近い仲間がいる
こと、まだまだ楽しめる要素はあるということを、
何らかの形で伝えていきたいと思っています。また、
現場の方の思いも大切であるので、今、現場に起こって
いることを共有できる機会が出来ると嬉しいです。

まずは現実的に、自分が働く介護の現場で実践を続けて
いくことで、どんなことが伝えられるか、どんなことが
必要なのかを引き続き、探っていきたいと思います。

また、noteを通して、介護現場で働いている人達ともつ
ながりを深めていき、意見交換できる場を作っていきた
いです。自分が働く介護現場で正直な思いを伝えにくい
という人もたくさんいると思います。せめて対象者も、
働くスタッフも、「微笑み」のある現場になるように、
一緒に前向きになれる話をしていきたいなと思っています。

そして、自分自身も笑って介護の仕事をし続けたいです。


介護の仕事とは、


「対象者に笑ってもらう仕事」である。


ずっと考えてきたこと。

小難しいことは言わず、

いろんなものを削ぎ落とした結果の、

今の私の、

現時点でのシンプルな介護哲学です。






スタンドFMのお知らせです↓


いよいよ、本日 3月3日(金)21:00〜 
スタンドFMにてライブを行います。

介護の仕事とは全く関係のない、noteで
つながった素敵な方達と

「 電車ネタの記事 」をベースに盛り上がります。

私は、リスナー代表という役割で、
コメント欄のコメント可能な限り、
トークとトークの間でピックアップするので、

みなさん、ドシドシ、コメントを書き込んでください‼︎。

ネタを披露してくださる、
さぼてん主婦さんと、アークンの
お二人の快速ぶり(電車だけに)を
楽しんで頂ければと思います。

是非是非、お気軽にコメント欄にお越しください‼︎。




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