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にっぽんのことば

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日本の作者たちによる作品解説や名言、俳句、短歌、詩などです。
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記事一覧

♡今日のひと言♡佐藤春夫

佐藤春夫(1898-1927~和歌山・小説家、詩人) 与謝野鉄幹らに師事し,《三田文学》《スバル…

福田尚弘
2週間前
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♡今日のひと言♡太宰治~「トカトントン」より

<参考> 最後の抜粋箇所は、読解しづらい部分かと思います。また、本編においての解釈も様々…

福田尚弘
3週間前
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「ほら話」の突破力~『ふくわらい』西加奈子(ほぼネタバレです)

今回は、西加奈子の長編小説「ふくわらい」を取り上げます。 グロテスク、猥褻、とされる場面…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言(短歌)♡俵万智

俵万智(1962~大阪・歌人) 1986年に作品「八月の朝」50首で角川短歌賞を受賞し、歌壇の話題を…

福田尚弘
2か月前
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♡今日のひと言(短歌)♡俵万智

俵万智(1962~大阪・歌人) 1986年に作品「八月の朝」50首で角川短歌賞を受賞し、歌壇の話題を…

福田尚弘
4か月前
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虚無のパノラマ「楢山節考」~深沢七郎(ネタバレ有)

深沢七郎の「楢山節考」(1956年)は、日本に古来から伝わる「姥捨伝説」を題材として書かれた…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言♡ 新美南吉

新美南吉(1913―1943 愛知・児童文学者) 10代の末にすでに『赤い鳥』に「ごんぎつね」その他が掲載された。1932年(昭和7)東京外国語学校英語部入学、小説、童話、童謡を書く。卒業後、貿易商に勤務したが喀血で帰郷。不遇な時代を経て、38年安城高等女学校教諭となる。また巽聖歌編の『新児童文化』に「川」「嘘」などを発表。41年『良寛物語・手毬と鉢の子』を、42年第一童話集『おぢいさんのランプ』を刊行。同年5月には「牛をつないだ椿の木」「百姓の足・坊さんの足」ほか数編の傑

♡今日のひと言(短歌)♡石川啄木(改訂)

石川啄木(1886‐1912~岩手・詩人、歌人) 中学中退後に上京、処女詩集「あこがれ」(1905)で…

福田尚弘
2か月前
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♡今日のひと言(短歌)♡穂村弘②

穂村弘(1962‐ 北海道〜歌人、詩人、批評家、翻訳家) 1990年、『シンジケート』で角川短歌…

福田尚弘
3か月前
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♡今日のひと言(短歌)♡穂村弘①

穂村弘(1962‐ 北海道〜歌人、詩人、批評家、翻訳家) 1990年、『シンジケート』で角川短歌…

福田尚弘
4か月前
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♡今日のおすすめ(掌編ファンタジー)♡~江國香織「デューク」

江國香織(1962- 東京・作家、翻訳家、詩人) 童話作家として執筆を始めた後、みずみずしい作…

福田尚弘
3か月前
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♡今日のひと言♡井上靖

井上靖(1907-1991 北海道・小説家) 小説は同時代を舞台とするもの(『猟銃』(1949)、『…

福田尚弘
5か月前
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♡今日のひと言♡武田泰淳

武田泰淳(1898-1927~東京・小説家)大学中退後の1934年、竹内好らと中国文学研究会を結成。19…

福田尚弘
4か月前
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♡今日のひと言♡太宰治

太宰治(1909―1948~青森・小説家) 津軽屈指の大地主の六男として生まれた。中学時代から文学に親しみ、井伏鱒二に師事。左翼活動での挫折のあと雑誌「海豹」「日本浪曼派」に作品を発表、「逆行」(1938)が芥川賞候補となる。戦後は無頼派と呼ばれ「ヴィヨンの妻」(1947)「斜陽」(1947)などで人気を博した。玉川上水で入水自殺した。享年40歳。自己破滅型の私小説作家であった。他に「走れメロス」(1940)「人間失格」(1948)など。