♡今日のひと言（短歌）♡穂村弘①
With a piece of aluminum foil,
wrap up the alarm clock.
Our school is out for summer.
終バスにふたりは眠る紫の＜降りますランプ＞に取り囲まれて
真夜中の大観覧車にめざめればいましも月にせまる頂点
ジャムパンにストロー刺して吸いあった七月は熱い涙のような
試合開始のコール忘れて審判は風の匂いにめをとじたまま
穂村弘（1962‐ 北海道〜歌人、詩人、批評家、翻訳家）
1990年、『シンジケート』で角川短歌賞で次点となり、デビューした（俵万智『サラダ記念日』が同年の受賞）。以降、現代短歌を代表する歌人として評論、エッセイ、絵本など幅広く活躍。『短歌の友人』（2007）で第19回伊藤整文学賞、連作「楽しい一日」で第44回短歌研究賞、『鳥肌が』（2007）で第33回講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』（2018）で第23回若山牧水賞を受賞。歌集に『手紙魔まみ、夏の引越し（ウサギ連れ）』（2001）『ラインマーカーズ』（2003）など。
Planet Earth
いいなと思ったら応援しよう！
