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MS-06F ザクⅡ【イリヤ・ソラリ大尉機】(と『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』の雑感)

MS-06F ザクⅡ【イリヤ・ソラリ大尉機】(と『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』の雑感)

 NETFLIXオリジナルのフルCGアニメ『機動戦士ガンダム 沈黙のレクイエム】から主人公イリヤ・ソラリ大尉の乗機を再現。
 MS-06Fといえば所謂「ザク」なのだが、単にフルCG化だけでなくUnreal Engineの採用で作画制約から大きく解放された結果、『IGLOO』シリーズを超えた大幅なデザイン変更が為されている。製作者によると『サンダーボルト』や『08小隊』の影響を受けたというが、確かに

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YMS-09R-2 プロトタイプ ・リック・ドムⅡ [エギーユ・デラーズ専用機]

YMS-09R-2 プロトタイプ ・リック・ドムⅡ [エギーユ・デラーズ専用機]

 ア・バオア・クー会戦でアナベル・ガトー大尉(当時)がグワデンで中破したゲルググから代替機として搭乗しようとするも整備兵から「駄目です、大尉!」と制止された機体、と言って分かる人がどれだけいるのか。

 チラッとしか映っていないので当時は幻のMS-09F ドム・フュンフではないかという説も流れたが、現在では統合整備計画で開発されたリックドムⅡの試作機だったというのが定説となっている。
ジオン軍で

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MS-09RS【DZ】 リック・ドム【ドズル・ザビ専用機】

MS-09RS【DZ】 リック・ドム【ドズル・ザビ専用機】

 MS-09R リック・ドムは、ツィマッド社が開発した陸戦用重MSの傑作機 MS-09 ドムの空間戦闘仕様、RS型はそのカスタム機。知られている機体としては“赤い彗星”シャア・アズナブル専用機、“ソロモンの悪夢”アナベル・ガトー専用機などがあるが、本機は宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビ中将の専用機である、

 ドズル中将の乗機としてはMS-06FS/DZ ザクⅡ が知られているが、R型が実戦投入され始め

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MS-08TX/N イフリート・ナハト

MS-08TX/N イフリート・ナハト

 イフリートはMS-07 グフとMS-09 ドムの中間的な位置付けで現地開発された機体で、コスト面での要求を満たすことが出来ず、少数が生産されるに留まったが、機体自体の優秀さからさまざまな実験機やカスタム機の素体となった。本機もそのうちの1機で、マ・クベ大佐の肝煎りでオデッサで開発されたらしい。

 ナハト(nacht)はドイツ語で夜、本機の特徴はそのステルス性にあり、電波探査を無効化する強力なジ

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MS-08TX/S イフリート・シュナイド

MS-08TX/S イフリート・シュナイド

 イフリートはオデッサで開発された、MS-07グフとMS-09ドムの中間に位置付けられる陸戦型MS。コンセプト的には白兵戦重視にみえるが、スラスターは大幅に強化されてグフの約150%を絞り叩き出しており、MS-18E ケンプファーのような一撃離脱を志向する強襲型MSの先駆と考えるべきかもしれない。

 機体性能は良好だったがコスト面での要求を満たすことができず、少数が生産されたのみで量産化には至ら

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MS-07H8(グフ・フライトタイプ)

MS-07H8(グフ・フライトタイプ)

 7月のMS第2弾は #グフ・フライトタイプ

 地球降下作戦の開始以降、公国軍は戦線の拡大に伴って重力下におけるMSの移動に苦慮することとなる。
 戦略輸送についてはガウ攻撃空母やファットアンクル等の空中輸送、潜水艦隊による海中輸送、サムソン・トレーラーや列車による陸上輸送など、各種のロジスティックの確保に努めたが、こと作戦展開の局面では広大な戦域において虎の子であるMSを効果的に運用するため

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MS-07B/MQ グフ(マ・クベ専用機)

MS-07B/MQ グフ(マ・クベ専用機)

 マ・クベといえばYMS-15 ギャンの印象が強いが、こちらは珍しいグフの専用機、恐らくオデッサ基地司令時代のもの。とはいえ、いわゆるエースパイロット用のカスタム機と異なり、カラーリングと頭部ブレードアンテナの特徴的な形状を除けば量産型と同じスペックだったらしい。

 デザイン的にはギャンから遡行して起こされたもののようにも見えるが、強引に理屈をつければグフではランバ・ラルの青、ドムでは黒い三連星

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MS-06F2/MB02 ザクⅡ後期生産型(マンバー2号機)

MS-06F2/MB02 ザクⅡ後期生産型(マンバー2号機)

 特別編成小隊マンガンジバーニング次席、カズ・リバー曹長仕様のMS-06F2 ザクⅡ後期生産型。06-F2はゼロロクエフニガタと読み、傑作機F型に地上での運用データをフィードバックすることで、来るべき対MS戦に対応できる高性能化を図った機体。マンバーの部隊色であるホワイト/ダークグレーにパーソナルカラーのブラウングリーンが配色されている。スカートにある部隊章は原隊の第29機甲中隊(ブリッツ中隊)の

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MS-05B ザクⅠ(デニム機)

MS-05B ザクⅠ(デニム機)

 27機が教導機動大隊に先行配備されたA型(初期生産型)に続き、793機生産されたのが後期生産型のB型である。A型とはカラーリング以外に外観上の違いはないが、装甲部材やコックピット仕様などが変更されているらしい。

 一年戦争開戦時には既に旧式となり、後継機のMS-06系に置換されていくが、補給や特務など2線級の任務には息長く使われた。
 06系統との顕著な違いは動力パイプが内蔵式であることである

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MS-05A ザクⅠ(初期生産型)

MS-05A ザクⅠ(初期生産型)

宇宙世紀0074年2月にロールアウトされたザクの最初期モデルで、ツィマッド社のEMS-04ヅダとの主力MS選定コンペに提出された機体。27機が生産され、0076年5月に設立された教導機動大隊(司令キシリア・ザビ大佐)に配備された。
本機の試験運用を経て後期生産型のMS-05BザクⅠ(いわゆる旧ザク)が開発された。A型とB型の外見上の差異はカラーリングのみだが、コックピットや装甲材質などは変更されて

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