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物語りがなぜ癒しの効果を生むのか ~過去の自分からのメッセージ~

物語りがセラピーにおいて効果的な癒しが起こるメカニズムについて考察する。
これを読むとあなたの発する雰囲気や言葉が物語りとしての癒しの味わいへと変化することだろう。
そう願ってメッセージを書きました。
ぜひご覧ください。

エビデンス・科学至上主義の心理学

臨床心理士・公認心理師になるためには心理学部のある大学・大学院に通う必要がある。大学の始めの授業で教授は「心理学で人の心を読むことなど出来ない。心理学はエビデンスに基づいた科学なのです」と叫んだ(叫んではない)

期待に胸を膨らませた学生は夢を打ち砕かれることになる。心理学を使って人の心を読めたらなんて素敵なことか!と思っていた大学生が授業を受けるにつれて、「心理学で人の心を読むなんて~」と先ほどの教授の言葉をそのまま引用するように後輩や心理学に興味がある人に論説する様はあまりにも滑稽である。

本屋でも心理学の本はオカルトの本と並べられて羅列されることが多い。社会的な価値をあげるために、エビデンス・科学性を心理学は掲げることになる。

エビデンス・科学至上主義の現代においてはそうするのが1番と判断したのだろう。しかし、心理学の中でも臨床心理学と呼ばれる分野は人を癒すためのものである。少なくとも僕はそう思っている。

人を癒す心理学の分野にそのような科学性やエビデンスが持ち込まれると非常に味気のないセラピーが行われることになる。

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