「注文なんかいらない料理店」 24
今日は先日の日曜日に完了したメンテナンス工事の報告を兼ねて、お施主様の紹介者である設計士の先生に年末の挨拶に伺いました。
今年76歳の先生に「あと何年現役を続けられますか」とお聞きしたところ、「声がかかる限りは続けますよ。生きていかなくてはいけないからね」と力なく笑って答えられました。
名古屋でハイクラスの注文住宅の設計では業界では大変知られた存在の方でも、さまざまな苦労をされています。
僕が先生と出会ったのは21年前。それを伝えると「岡田さんはいくつになった?」と聞かれました。
「今年で55です」と答えると、「じゃあ僕が今の岡田さんの年頃に岡田さんと出会ったんだね」と感慨深げに話されました。
「この歳になって思うことは、自分の才能なんか大したことがなかったってわかるのだけど、今までやってきたことを続けていくしかないんだよね」と仰りました。
いや、半世紀に渡り優れた仕事を残してもなお現役で活動されている方です。
その実直さと謙虚さに心をうたれました。
お互い「光陰矢の如く学成りがたし」を実感したのです。
34歳、今思えばまだまだ技術者としては未熟で、それでも憧れだった設計士の物件で最初に担当させてもらった仕事で縁ができました。
先生が言われた通り自分ができることをやり続ける、それだけがきっと運や縁を引き寄せる力になるのではないか、そんなことを思いその場を辞しました。
帰宅して恒例の残り物処分。
真鯛と冷凍むきエビ、ブロッコリーにベーコンを使い醤油バターパスタを作りました。
といってもそんなもの今まで作ったこともないんですけどね(苦笑)
おいしくいただきました。
ごちそうさま。
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