11月10日から19日は「うんちweek」
11月10日はゴロで「いい(11)トイレ(10)の日」です。
日本では、1986年に提案されました。
かなりの月日が経って、2013年に国連は11月19日を「世界トイレの日」にしました。
もちろん、ゴロではありません。
トイレの国際ネットワークとして、World Toilet Organizationという組織があり、この組織が設立したのが11月19日だから、それにちなんで11月19日になったのです。
もともと、日本は世界にトイレ団体のネットワークをつくることを提案し、活動してきました。
日仏トイレフォーラム、神戸国際トイレシンポジウム、富山国際トイレシンポジウム、アジア太平洋トイレサミットなど、これらを通じて情報交換や人脈づくりを重ね、それが土台となってWorld Toilet Organizationへと発展することになります。
World Toilet Organizationは、Mr.Jack Simが中心となって運営しています。
私がJackに最初に会ったのは、2000年くらいだったと思います。
Jackは元気かな??
ということで、11月10日~19日は、トイレや排泄について思いをはせる大事な時期ですので、日本トイレ研究所は「うんちweek」として啓発することにしたのです。
うんちweekは、今年で3年目になるのですが、やはり継続って大事ですね。
なんと、NHKがトイレ・排泄の大切さを啓発するこの取り組みを紹介してくれました。ほんとありがたいです。
「おなかにいい10のこと」「おなかにいいレシピ」「うんちチェックシート」「子どものすこやか排便習慣BOOK」など、様々なコンテンツを公開していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
そして、11月10日から1週間、全国の小中学校133校の児童・生徒が、うんちチェックシートを用いて排便記録に取り組んでいます。
食べることは食育、体を動かすことは体育があり、子どもたちの健康をケアする取り組みが確立されていますが、排泄についてはありません。
ないということは、現状も分かりません。
そこで、日本トイレ研究所は子どもたちの排便事情を把握するとともに、トイレ・排泄ケアの大切さを啓発することを目的として、このような記録活動に取り組んでいます。
昨年は、117校16,655人の協力を得ることができました。
残念ながら、便秘状態を疑われる児童が14.6%もいることが分かりました。
小学生の排便に関する記録調査2021
https://www.toilet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/2021unchiweek_survey_primary_school.pdf
今年の結果は、12月に発表する予定です。
「出すこと」は、食べることと同様に大事なことです。
排泄は他人に見せることではありませんし、デリケートなことですので、食べること以上にケアが必要かもしれません。言葉にしないと共有できません。
だからこそ、大人が子どものことをしっかりと見て、感じとって、声を聞くことが必要だと考えています。
うんちweekは、家族、園、学校、職場などで、トイレや排泄のことを話題にしていただくきっかけでもあります。
ぜひ、よろしくお願いいたします。