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2024年11月3日 能動的選択と美味しいカレー

何にもやる気が出ない数日が続いています。
眠い、眠い、とにかく眠いのです。
驚くほどすぐ眠れます。
ドラえもんののび太くんレベルです。
横になって、目を閉じたら「ぐう」と言って鼻ちょうちんが出るレベルです。
今なら、野比のび太と世界ランキングを争える気がするほどの速度です。
湿気のせいか、新月のせいか、急な寒さのせいか。
理由はよくわかりません。

世間で言う、連休1日目。
何にもしたくなくてゴロゴロしていたのですが、
何とか、布団から這い出すことに成功しました。
その後、冷蔵庫にある材料でサンドイッチ(薄焼きたまご、チーズ、レタス、きゅうり、生ハムにマヨネーズ)を作り、
ミルクティーを入れて、
連休初日の素敵なモーニングを作りました。

しかしそこで力尽きてしまいました。
ひたすら、SNSの投稿をぼーっと見ます。
しばらくして、「このモード、よくないんだよな」と思い始めました。
「このモード」と言うのは、SNSで流れてくる投稿をひたすら、スワイプして、更新し、眺め続けるモードのことです。
流れるプールモードと言えばいいのか、掛け流しモードと言えばいいのか、
ジャンクな情報を一方的に受け止めるこのモード、長時間続けると、
心身ともにぐったりしてきて、休みなのにかえって、疲れると言うことが起こるのです
しばし、考えて、SNSを閉じ、
以前ハマっていたゲーム実況者の実況動画を見ることにしました。
どうせジャンクなものを摂取するなら、自分で選んだもの、人、もしくはAIがサジェストしたものでなく、自分がよいと思ったコンテンツにしようと思ったのです。
ホラーゲームをまったり実況する様子を眺めていると、少しばかり、やる気になってきました。
ちょうど、パソコンがあったので、ゲーム配信をBGMにしつつ、note記事を書くことにします。
声の良い配信者がぼやきながら、暗闇を探索する様子は、まだ敵が現れていなくても十分に楽しいものです。
個人的に、私はどうも、格好をつけた人間より、少しばかり弱みを見せてくれるような人間に心惹かれるようで、
素直に
「怖い怖い」と言っている配信者を応援したくなってしまいます。
さて、noteの記事です。
今回は、買い物記事です。アプリに残っている買い物履歴をもとに書けば良いので、特に苦労はありません。
リストを作って、そのリストの下に、数行書く、を繰り返すだけです。
あまり深くは考えずに、淡々と同じ作業を繰り返します。
お、あっという間に、2,000字ほどになりました。
ゲームはまだ始まったばかりで、初回の戦闘にもエンカウントしていません。
予想よりずっと早く書き上げることができたようです。
その後、またしばらく、うだうだしてしまったのですが、
この勢いを使って、晩御飯の準備をしておこうと思いつきました。
SNSで見かけたこちらのレシピです。
材料がある、そして、美味しそうと言うのが決めてでした。

私の大好きな料理研究家、今井真実さんのレシピ!
noteでもたくさんのレシピを公開なさっています。

基本的には、「レシピには忠実にするべき」という考えなのですが、
今回は何と言っても、懐の深いカレーなので、なんとかなるだろう…と、
レシピを勝手にアレンジしました。
変更点は以下です。
・鶏もも肉→鶏手羽元
・ズッキーニ追加
・カレールゥは甘口でなく中辛
・ホットクックで調理
ここまで変えてしまったら、全くの別物かも知れません…。
(今井真実さん、申し訳ありません。)
申し訳なくなりながらも、材料を全てホットクックに投げ込み、
その反動で、米を洗って水を入れた釜を炊飯器に入れて、
両方のスイッチを押しました。
こうなってくると、「何にもしたくない」と言う気分が少し薄れています。
とにかく晩御飯の準備はできてしまったのです。
「もしかしたら、動けるかも…」と頭にひらめいたので、
動きやすい格好に着替え、
水筒にお茶を入れ、外に出る準備をします。
イヤホンとスマホとサイフがあればなんとかなるはずです。
折から激しい雨もやみ、傘無しで移動できそうです。
あまり深く考えないうちに、外へ飛び出しましょう。
雨のあとは激しく、道路には落ち葉が張り付いています。ああなると、掃除しにくいのです。
近所では、少年が、野球のバッティングの練習をしていました。
最近、野球の放送で、盛り上がっているようなので、その影響もあるのかもしれません。
町並みは灰色で、湿っていて、何にもいいことがないように見えます。
暗い気分に捕まりそうになるので、足早にジムへ向かいます。
ジムへ向かう時のコツは、「深く考えないこと」「とにかく進むこと」です。
お肉屋さんで、たくさんお肉を買って出てきた高齢の女性、
ゴミ袋に洗濯物をつめてコインランドリーへ向かう男性、
後ろを振り返りながら歩く子ども、
自転車を猛スピードでこぎ、後部座席に小さな子どもを乗せている女性、
出来るだけ、目に留まった町の人を観察します。
気づくと、ジムの前に到着していました。
そこからは、いつものコースです。
エアロバイク、そして、筋トレマシン一通り、最後にトレッドミルで走ります。
最初のエアロバイクでは、まだ全く楽しくありません。
だからとにかく、漕ぐのです。
最後の一分くらいになると、少し楽しい気もしてきます。
筋トレマシンも同じです。
やっていて楽しいことはありません。
Audibleの作品で頭を浸しながら、疑問を殺し、ひたすら身体を動かします。
今回は、エドガー・アラン・ポーの評論が入っていて、
「エドガー・アラン・ポーって思ったより理屈っぽい人なんだな…。勝手に情熱的な作品を書く人だと思い込んでいた」ということを考えながら、
筋肉を動かしていました。
これくらい、距離があることを考えている方が、私の運動はうまくいくのです。
最後のトレッドミルでも、最初は本当には走りたくないと言う気持ち一心だったのですが、
しばらく走っているとその気持ちが薄れ、
時間が飛ぶようにすぎて、走ろうと思っていた距離はあっという間に終わってしまいました。
おやおや、終わってみればまだ元気です。
来週にために、食材の買い出しに行けそうです。
そのままスーパーへ行き、買い物を終えて帰ってきました。
帰ってくると、そろそろカレーができるところ!
万歳!
買ってきた商品を冷蔵庫にしまって、
そのまま、
モッツァレラチーズとレタスのサラダを作ります。
そうそう、今日作ったカレーは、
レシピを読んで貰えばわかるのですが、
酢がらしをかけるのです。
これだけは…絶対にレシピ通りにしたい!と思っていたのでした。
チューブのカラシの最後を絞り出し、お酢でといて、よそったカレーにかけます。
生クリームを垂らしたみたいに、白っぽくなります。
不思議だ。
食卓を準備して、食べてみてまたびっくり、
ものすごく美味しい、和風のカレーです。
最近トマトベースのチキンカレーばかり食べてきたので、
味わいが変わってとても良いです。
ほんの少し入れたお醤油のおかげか、どこか、お蕎麦屋さんや定食屋さんで食べるようなカレーの味がします。
たぶん、カレーうどんやカレー蕎麦にしてもとても合うと思います。
限られた材料しか使っていないのに、驚くほど深いわいです。
そして、酢がらしがとてもあいます。
すっきりキリッとしたカレーの風味が引き立ってとても美味しいのです。
山椒や一味も振ると良いとレシピにあったのですが、家には一味しかありませんでした。残念。 
確かに、一味をかけると、なお美味しいです。
しかし、どうしてカレーに酢がらしをかけてみようと思いつくのでしょう。
逆立ちしたって、そんなこと思いつきっこない…と食べながら思いました。
これまで、料理研究家というのはどこかこう、素敵な生活の発信者とか、文系のひとのように、考えていたのですが、
むしろ、理系の発明家とか科学者に近いのかもしれません。
このレシピは、発明であり、発見です。
家に当たり前にあるものが合わせ方によって、これほど美味しくなるとは、すごいことだなぁと思いました。
何というか、丁寧な暮らしとかではなく、イノベーション(技術革新)という感じなのです。
そのものを変えていく!と言うような。

カレーを食べて満腹になって、
「結局、自分からする行動でしか、面白くならない」という至極当たり前のことを再確認しました。
垂れ流されてる情報を眺めてるだけと、
実際に自分が能動的に行動するのとには、
大きな差異があります。
ぼーっとSNS見るくらいなら、好きな配信者の動画を見た方がいいし、
動画見てるだけより、noteの記事を書いたり、料理したり、ジムに行ったり、買い物をしたりする方が、より満足感があります。
「料理も美味しそうだなー」と思っているだけより、絶対、作ってみた方がいいのです。
目が覚めるような体験は、待っていてもきません。
自分から動いていく先にこそ、あるのです。
調子が良くない時でも、能動的な小さな選択をまず、ひとつ、してみることをお勧めします。
自分で選ぶこと、
自分で決めること、
実際にやってみること。










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千歳緑/code
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