2024年12月21日 知らずば人真似
季節のイベントごとに、
そのイベントらしい食べ物、つまりはご馳走を食べたい、という欲のある私は、
かぼちゃと玉ねぎを切ってホットクックに放り込み、
朝から丸鶏を入手し、
下ごしらえして、オーブンに投げ入れておりました。
夕飯前には牡蠣と生ハムのパエリアとサラダを作るつもりでした。、
特に信心深いわけではなく、
季節のイベントのご馳走を食べる機会を逃すのが、
ただただ悔しいのです。
ですから、せっせとご馳走を作ります。
しかし、ご馳走というのは、
なかなか手がかかるものでして、
下準備の途中で、大抵の場合、疲れて凶悪な気分になってきます。
「何でこんなことをしてるんだ?」とか
「こんな料理を作る意味はあるのか?」などと
哲学的かつ厭世的な思索の迷路に落ち込みます。
冷静に考えると、
誰にも頼まれていないのに、
躍起になってご馳走を作って、
1人で疲れて怒っているわけで、全く意味不明です。
誰かのためにご馳走を作れる人は、
本当に偉い…と頭が下がります。
さて、そんなこんなで自分勝手に疲れてしまったので、
息抜きにSNSを眺めておりました。
目に留まったのは、星見当番さんのこちらの記事です。
またまた面白そうなことをしておられます。
こういう時に、
恥ずかしげもなく、真似をしてみるのが、
私という人間です。
しかし、タイトルが読めません!
ネットで検索します。
すぐに検索できる世の中でありがたいことです。
年筮は「ねんぜい」と読むようです。
そうか、筮竹(ぜいちく)の筮(ぜい)ですね。
筮竹とは、易を立てる時に使う、50本の竹ひごのようなものを指すそうです。
筮竹という言葉は知っていましたが、漢字を適当に覚えていた弊害がこんなところに…。
先にあげたサイトによれば、
冬至からの運勢を執るのが「年筮」なんだそうです。
面白そうなので、
やってみましょう!!
数年前、年末か年始に、星見当番さんにアストロダイスを振った結果を短歌にしてもらったことを思い出します。
あれ、とっても当たっていたのです。
残念ながら、
うちには易経用のダイスがないので、
オンラインで無料で易を立てられるサイトを
使うことにしました。
以前から、たびたび使わせてもらっているのですが、
わりと納得する卦が出ます。
素人なので、表示される結果を素直に受け取ることにしていますが、
「あーそういうことか」と後になって腑に落ちることが多いのです。
今回もやってみます。
タップして!
筮竹の動きを眺めながら、
待ちます!
もう一回、タップ!
出ました。
「19 地澤臨 上」
でした。
もう、この結果で、十分な気もしますが、
もう少し、自分なりに、
考察してみます。
ただ、不勉強ですから、間違っているかもしれません。
悪しからず。
説話社の水沢有先生の「すべてがわかる384劫 易占い」のp94にも
「臨(りん)は元(おお)いに亭(とお)る
貞(ただ)しきに利あり。
八月に至りて凶あり。」
と書いてあります。
臨・臨むには、
他者と関わること、「面倒を見る」、「受け入れる」という意味があるようです。
ネットの結果の方にも、
「対外活動、世に臨む」とありますから、
1人でこもっている感じではなさそうです。
対人交流の1年ということになるでしょうか。
基本的には良いのかな?
ただ、
8月(ネットで調べるとこれは旧暦で新暦では9月らしい)ぐらいには、
アクシデントもあるらしい、ということですね。
この卦は、
低い場所にある沢を高い地上から見下ろしていることを表しているとも言われているそうです。
上の卦が、
地や従順、母、消化器などを表す坤(こん)、
下の卦は、
沢、少女、口、おしゃべり、食べるを表す、兌(だ)なので、
「地澤臨」を
お母さんが娘を見下ろしている姿と描写する方もいます。
年配の女性と少女の関係というわけです。
自分の母との関係なのでしょうか?
可能性はあります。
しかし、
年齢を重ねた今、
自分が母側で
仕事の後輩などが少女側という可能性も考えられます。
若い女性と関わる、面倒を見るようなことが増えるという年なのかも…。
上爻はその卦の終わりまで行ってしまったことを指すようですから、
やりすぎに注意なのかもしれませんし、
一見、損をするのかもしれません。
こちらのサイトに丁寧な説明がありました。
「敦く臨む。吉。咎无し(あつく のぞむ。きち。とがなし。)」
自分が目上で相手が年下であっても、
丁寧に接することが大切ということですね。
上から目線、老害と呼ばれるコミュニケーションにならないように、よくよく気をつけます!
相手をドーンと受け入れつつも、
腰は低く、
そして慎重に。
教え諭すのではなく、
相手を受け入れること!
対人関係を面倒がって
避けないように…というのも大前提として、
大事そうです。
挨拶や礼儀にこれまで、
気をつけます。
人様の真似から、易を立てたのですが、
なかなか有益な情報が得られました。
人の真似というと悪いことのようですが、
何にもやらないよりは、
真似からでも何かを始めてみるほうが
ずっと面白いです。
こんなことがないと、
「年筮」を立てることなんてなかったでしょうから。
また、面白い投稿があったら、
臆さず、やってみよう!と心に決めました。