2024年10月9日 黄色のスパイス
さて、問題です。
以下の、スパイスの名称をお答えください。
どちらも食品を染めるのに使う黄色いスパイスで、
一方はかなり高価であり、手に入れることが難しく、スペイン料理に使われます。
もうひとつはもう少しお買い求めやすく、漢方としても使われていて、「ウコン」とよばれることもあります。
どちらも、ご飯と一緒に炊き込むことで、黄色いご飯を作ることができます。
さあ、答えはわかったでしょうか。
正解は前者はサフランで、
後者はターメリックです。
この1週間、サフランとターメリックを思い出そうとすると何故かどちらかしか思い出せないという呪いにかかってしまいました。
サフランと思い浮かべると、「もうひとつってなんだったっけ?」となり、
反対にターメリックと思い浮かべると「もうひとつって何だった?」となる、の繰り返しです。
ターメリックは家のスパイス入れに入っているので、黄色く丸いキャップのついた小瓶とそこに書かれた白い小さい文字まで浮かぶのですが、すっきりと思い出せません。
タ行であることは思い浮かびますし、インド系のおじさんの顔も浮かぶのですが、
「ターメリック」まですらっと思い浮かびません。
サフランはより深刻です。
スプーンいっぱいでずいぶん高価だったと言うことを表すためか、スプーンで何かをすくっているイメージは繰り返し頭に流れます。
正直なところ、それ、がどんな形状かは心許ないので、ぼんやりとした何かとして、イメージになっています。
パエリアに入れるということ!、パエリアの黄色さの源だと言うことはわかっているのですが、
「サフラン」とスッと出てきません。「フ」から始まるような気がして、頭の中でウロウロしてしまいます。
気持ちが悪いので、スマホを使える時は、検索して確認し、「ああ、そうだった」とハッとするのです。
しかし、そのうちに、何故かものすごく眠い時、ひどく疲れている時に限って、自分による「黄色いスパイスはなんでしょう??」クイズが開始される癖がついてしまいました。
「さて問題です。食品、特に米を黄色く染めるスパイスは何でしょう!」と脳内にアナウンスされるようになってしまったのです。
ものすごく眠い時やひどく疲れている時に、このクイズが始まると、
驚くほど思い出せません。
「ターメリック!」と脳内で叫ぶと、「…ですが、もうひとつ、より高価で希少、スペイン料理に使われる方の名称は何でしょう!」と続けられ、クイズは続行してしまいます。
「フ?フ…」と動揺すると、誰も時間など制限していないのに、焦ってきて、頭がすんなり働きません。
「短い名前の!!」と思うのですが、ひどい眠気や疲れに阻まれると、最初の「サ」が出てきません。
眠さ、そして疲れに襲われるともうダメです。
反対に、「サフラン」が浮かぶと、「ターメリック」が思い出せないと言うこともありました。
「タなのはわかる」、インド系なのわかる、しかし、ターメリックが出てきません。
黄色いキャップの瓶は浮かぶのに…などとやっていると、「サフラン」が浮かばなくなってきます。
この無限ループです。
何故か、ひどく疲れている時、眠たい時ほど、この2つの黄色いスパイスが思い浮かぶようになりました。
そしてしばらく思い出せずに苦しみます…。
眠たいのに眠れず、疲れているのに休まず、
これはなかなか辛いなどと思っていたのですが、
いや、これは脳の老化なのでは、と気付いて、背筋がゾッと寒くなりました。
…可能性は十分あります。
ものすごく、認めたくないものの、脳の衰えであるような気がします。
ここは脳の老化を認めてしまって、
この老化、劣化を少しでもとどめた方が良いと方向転換することにしました。
時間があるたびに、
「サフラン」「ターメリック」と唱えます。
「サフラン」はサを忘れやすい、気がします。
分けずに丸ごと覚える、
サフまでを勢いよく呟きながら、
「サフラン」はアヤメ科のサフランの花(クロッカス)の雌しべを集めたもの、
ひとつの花から3本しか取れないので非常に高価という情報を頭に入れます。
「ターメリック」も、切らずに流れるように発音した方が忘れにくい気がします。
「ターメリック」はショウガの仲間で、和名は「ウコン」です。苦味と黄金色が特徴で、根っこを乾燥させて使います。
これを繰り返していると、忘れなくなってきました。
写真や詳細を共に見た方が頭に残りますね。
しかし、今回のことで、記憶力がずいぶん衰えていることに気づきました。
慣れたことだけではなくて、
意識的に新しい言葉を調べたり、覚えたりせねば…と思いました。
そうそう元々は、カレーのご飯をターメリックライスにしようと思ったことから、
この「サフラン」「ターメリック」クイズが孤独に始まったのでした。
ターメリックライスとても綺麗で、見栄えが良いのでおすすめです。