【飲食戦略を考える】夏に子供の胃袋をつかめ
子供の頃、夏休みは凄く短くてあっという間だと感じていた。
大人になると、真逆で、子供たちの夏休み期間が長いと感じる。
共働き家族の夏休み課題はたくさん出てくる。
その一つで、「食事」は大きな課題だ。
『自炊をする』というタスクとその時間は、『外食する』で共働きの二人は食事課題に対してノンストレスになることができる。
→→ 飲食各社の獲得競争が当然活発になる。
■共働き世帯が増えた今。
保育園であれば8月も子供を預かってくれるが、小学校以上は7月中旬から8月いっぱいまでフルで夏休みだ。
共働きで子供が小学生である家族は、夏休み期間の子供をどうするか問題をたくさん議論しているだろう。全国各地で、夏休みを乗り切る家族会議が開催されていることは、安易に予想できる。おじいちゃんおばあちゃんへの協力要請も増えるだろう。
私が子供の頃は、母親が専業主婦である家族が多かった。夏休みも母親が家にいた。朝・昼・晩は当たり前に出てきて、みんなで食事をしていた。
時代は変わる。
共働きで毎日仕事の後に食事を作ることは、苦痛になってくるだろう。ストレスも増えてくるだろう。『たまには、外食しよう』の回数が増えるのは必然である。
「どこで食事する?何食べに行く?」
子供が何食べたいという意見を尊重するが、最終的に決めるのは親だ。
①今お得だ
②割引がある
③コスパがいい
この要素をベースにサクッと食べれる店にきめる傾向は強まる。
■吉野家系列はお子様をがっつり割引へ!
ファミリーを集客するために、割引キャンペーンを大きく実施。
「①今お得だ」を告知拡大し、「②割引がある」で集客へ。
はなまるうどんは、子供の数だけ50円引きされる。
「今お得だ」だけではなく「子供が多ければ多いほどお得だ。」も追加。
お得にお得をかぶせて、お得意様家族へ。
【狙いはここ!】
割引だから「せっかくなら天ぷらも食べよう」で追加する人が人間心理的に増えると思う。そうなると、「50円割引」は「天ぷら1つ無料(売価100円前後)」よりコスパいいサービスになる。客単価を全体でならしたら、いつもより割引期間の方が、客単価も高くなる可能性すらもあると思う。
もちろん、かけ小を子供の数だけ注文する家族”しか”いなかったら、赤字になるだろうけど。そんなことは起こらない。
■マックはチキンナゲットで。モスは山ポテトで。
ナゲやすみの思い出に。
夏休みのどのシーンでマックが登場するのかイメージを押し出す。
ストーリー性が強いキャンペーンの見せ方。
夏休みって実家にも帰るし、大家族が集まるし、テイクアウトして宴会もあるし、サクッと昼夜食べれるし、ハッピーセットもあるし、マックの活用シーンが思い浮かぶ。
マックの宣伝はどんどん面白く、自由にやってほしい。すごく好き。
マックの宣伝アイデアならどんどん出てくるから関わりたい。
対して、モスバーガーはフライドポテトで。
山ポテト。山の日合わせて実施し、好評で延長に。もともと延長する予定で進めていた気がするが、ポテトは大好きな子供が多い。もちろん親も子供の頃から、今も大好きだろう。だから、共働きの外食の選択肢に入る。
フライドポテトのマックとの差別化を、もっともっと如実に出すほうがモスはいいのじゃないかなと思う。マックグランでマックのハンバーガーが美味くなってしまって、差別化が難しくなってしまった。だからこそ、この方向はさらに突き進めるといいと思う。
■いつも通り面白いキャンペーンでインパクト与えるドミノ
はい、いつも通りお得!
どんどんやってほしい!定価と比べるとお得すぎるので!
となると、定価って何だろう。
定価で頼むのはやめて、ちゃんとキャンペーンや割引を活用して、お得にピザを楽しんでくださいね。デリバリーピザはパーティー定番。夏休みも需要ばっかり。ワンコインピッツァが再び増える前にどんどん面白くてお得な展開を!
我が家も外食するときに、4歳児の意見がとても強い。
きっとはなまるうどんに行く機会があるだろう。
そして、天ぷらを追加してしまうだろう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
次の【飲食戦略を考える】もお楽しみに。
【追記0822】
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