原題は「困難な時代のための優れた経済学」。2019年ノーベル経済学賞を受賞したバナジーとデュフロ2人の経済学者による、格差や貧困などの現代社会が抱える問題に、経済学と社会政策はどのような役割を果たすことが出来るか述べた本。条件付き現金給付(CCT)や卒業アプローチなど、開発学で有名な手法についても検証している。国際協力に関心がある方は必読と言える一冊。
【目次】
序文
第1章 経済学が信頼を取り戻すために
第2章 鮫の口から逃げて
第3章 自由貿易はいいことか?
第4章 好きなもの・欲しいもの・必要なもの
第5章 成長の終焉?
第6章 気温が二度上がったら…
第7章 不平等はなぜ拡大したか
第8章 政府には何ができるか
第9章 救済と尊厳のはざまで
結論 よい経済学と悪い経済学
以下、抜粋
貧困は減っている
条件付き現金給付(CCT)
卒業アプローチ
結論
(2024年3月7日)